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家で見る目は同じ、季節性インフルエンザと新型インフルエンザ

インフルエンザ 予防接種 教えて!ドクター

(2009年 冬号 掲載)

新型インフルエンザの発生は、冬に現れるものではなく、過去に発生した新型インフルエンザでも梅雨時や秋口に流行が始まっています。今回はアジア型インフルエンザ(1957年)、香港型インフルエンザ(1668年)に次いで発生したものですが、春先から夏にかけ患者数が増え始め、秋になって一気に、例年であれば1月はじめの頃の流行状況となり、これから先、毎年の季節性インフルエンザの流行を上回ることが懸念されているところです。

世界の中では日本の状況は良好

発生当初はその姿がよく見えなかった新型インフルエンザですが、大分その姿が見えてきています。米国では、死亡者急増と言うことで「非常事態宣言」が出されたようですが、日本では5月に関西方面で患者発生がありましたが一旦静かになったこと、患者数が300万人を超える状態になっても、入院数2000人、死亡者30人と、通常のインフルエンザを下回る状況は、世界の中で極めて良い状況にあり、不思議がられているところです。不明なことはたくさんありますが、やはり、医療機関に比較的簡単に行けること、早い治療が可能であること、医療費が安いこと、そして、多くの人のインフルエンザに対する関心が高いこと、などは大きい原因としてあげられると思います。

一人一人が感染者を増加させない努力を

新型インフルエンザに感染する人がこれからさらに増える可能性があります。ほとんどの人は、仮に抗インフルエンザ薬を使わなくても快復しますが、多くの人が感染すると、重症の肺炎や脳症になったり、それが原因で死に至る人も出てきてしまいます。多くの人が治るのであれば「心配ない」と言ってしまえば良いだろうというものではなく、皆が治るけれど、少しでも広げないようにして少しでも悪くなる人を減らそう、という考え方が大切であると思います。

かからないため個人の基本的な予防法

季節性インフルエンザも、新型インフルエンザも、多くの人は、のどが痛い、高熱が出る、咳、鼻水など、症状での区別は出来ません(表の1)。治療方針もほぼ同じです。

インフルエンザは呼吸器の感染症で、感染した人の咳やくしゃみと共に飛び出すしぶきやつばなどに包まれてインフルエンザウイルスも飛び出し、これを吸い込んだ人にうつります。これを飛沫感染と言います。飛び出す距離は1〜2メートルなので、この距離を開けるとうつりにくくなります。

鼻や口にバリアを設ける。これがマスクです。手をきれいにする、つまり手を洗うことは感染症予防の基本です。うがいで口の中を清潔にするのもいいでしょう。流行の時は、人ごみを避けることも良い方法です。

ワクチンの効果も限界がありますが、出来れば接種しておいた方が予防のための鍵が一つ増えることになります。

発熱・咳などの症状が出たとき

インフルエンザかもしれません。

しかし熱が出ても元気もそれほど悪くない、食欲は少しないけれど水分は飲んでいる、おしっこは出ている、顔色はほてっているけれど悪くはない、という時は何が何でも一時も早く、という状態ではありません。落ち着いて様子を見ていいでしょう。表には典型的なインフルエンザの症状と、注意すべき症状が書いてあります。新型インフルエンザでも季節性インフルエンザでも多くは快復します。しかし、新型インフルエンザでも季節性インフルエンザでも、表の23は注意信号、4は赤に近い危険信号で、こららの症状は、速やかに小児科の医師に診てもらってください。救急室などは、234の患者さんのためにあけておいてあげください。

季節性インフルエンザも新型インフルエンザも、家で見る目は同じです。

[画像の拡大]

 

岡部信彦先生

慈恵医大卒業。神奈川県立厚木病院小児科、都立北療育園小児科、バンダービルト大学小児感染科、国立小児病院感染科、神奈川県衛生看護専門学校付属病院小児科、WHO伝染性疾患予防対策課、慈恵医大小児科助教授などを経て、現在、国立感染症研究所感染症情報センター長。

岡部信彦

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