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仕事と子育てを両立する時の悩みと苦労 その2 周りの人の言葉/2013年6月

バタバタの毎日

前回に引き続き、「仕事と子育てを両立する時の悩みと苦労」シリーズ第二弾をお送りします。

 

今回のテーマは「周りの人の言葉」です。 CR_af9980036435l.jpg復職してからの毎日は本当にバタバタしていて、あっという間に過ぎていきました。前回もお話ししたように、復職していきなり自分と家族の病気が続いたので余計そう感じたのかもしれません。

 

バタバタする毎日だけでも大変だったのですが、その頃一番辛かったのが、登園の時に息子が泣くこと。先生がうまく気を逸らしてくださるのですが、私がいなくなるところを見てしまうと「ママ~(涙)」。息子に申し訳ないことをしているような気になってしまいました。

 
とはいえ、私が見えなくなって少し経てば、ころっと機嫌がよくなっていたそうなのですが。機嫌がよくなるところまで見ていないので、「先生は気休めでおっしゃっているのかな?」なんて訝ったりもしていました。
それを言われると傷つくな~
毎日バタバタしている中でも、いろんな方とお会いします。
それこそ、毎日、息子よりも長い時間一緒にいるのが会社の人たち。周りには男性が多く、既婚の方のほぼ100%の方の奥様が専業主婦という環境でしたので、、、想像つきますよね?
 
「旦那の稼ぎあるんでしょ?働かなくてもいいんじゃない?」
「病気の時くらい子どもと一緒にいてあげれば」
「そんなにムリしなくてもいいんじゃないの?」
 
悪気なく言われ続けました。。。
 
 
ご近所の方とお会いすると、
 
「保育園なの?かわいそうにねぇ」
「3歳まではお母さんが見てあげた方がいいと思うけどね」
「(子どもの頭をなでながら)お母さんと一緒にいたいよね~?」
 
これまた悪気なく言われました。。。
 
 
ある雨の月曜日。
週末に保育園から持ち帰ったふとんや、着替えや、おむつなどなど抱え、息子を抱え、危ないとは思いつつ遅刻できない!と自転車で保育園に急いでいた時、雨でスリップして転んでしまいました。
大きな荷物と子どもの乗った自転車はとても重く、傘も持てず、でも転んだままでいられないし、、、と必死で立ち上がろうとしていた時、「大丈夫?」と手伝ってくれた見ず知らずの方の親切がとても嬉しかったんです。
その一方で身近にいる人々のことを思うと、、、心無い言葉にさらされていた私は「見ず知らずの方が親切だ」なんて思ってしまうくらい心がささくれていました。
そんな時どうする?
身近な人がみんな敵に見えてしまうなんて、ストレスMAX状態では子育てと仕事の両立なんてできません。
そこで
「どうすればこのささくれを癒して前向きになれるだろう?」
と考えました。
 
 
人の言葉がぐっさりと心に刺さりっぱなしになってしまう原因を考えると
 
1.あまりにも目まぐるしく忙しくて、受け止める心の余裕がなかった
2.人になにか言われても「息子も私もこれで大丈夫!」と言える自信がなかった
 
という2点が大きかったんです。
なので、それを解消する手立てを考えました。
 
 
まず1つめの忙しさ解消法として選んだのは「誰かの手を借りること」でした。
身近なところでは夫のチカラを借りる、がすぐに思い浮かびますが、夫は私よりも数倍激務な環境なのでムリ。お互いの両親は遠くてムリ。そこで、家族以外の手を借りることにしました。
全国どこにでもあるサポートとしてはファミリーサポートがありますが、ファミリーサポートだと提供会員の方の家に息子が行くことになります。保育園から帰ってきてからはせめて家でゆっくりさせてあげたいと思い、家に来て子どもを見てくれる地元自治体が推薦するNPO団体にサポートをお願いすることにしました。
とはいえ、いきなり知らない人に家に来てもらうのはちょっと心配。外で何度かお会いしてからお願いすることに決めました。
 
度々人が変わると息子にストレスになると思い、いつも同じ方にお願いしていました。また、その方がムリな日は残業は諦めると決めました。
息子が1歳の時からお願いしているその方には息子が3年生になった今でも時々お願いしていて、「もう孫みたいなものだから~」と可愛がっていただいています。私も身近に相談できる「東京のお母さん」ができたことで気持ちがずいぶん軽くなりました。本当によいご縁をいただいたな、とありがたく思っています。
 
 
次に2つめの自信回復法として選んだのは「お風呂時間活用」でした。
平成13年に内閣府から「乳幼児期からの保育の経験そのものが、その後の問題行動(友だちに対する攻撃的な行動など)に直接影響を及ぼすということはない」という調査報告が出ていました。
とはいえ、私自身に子どもの頃両親が働いていてカギっ子で寂しい思いをした記憶があるため、そんなレポートを読んでも実感が湧きませんでした。(特に問題行動を起こした訳ではありませんが)寂しかったという感情自体がネガティブに残っていたため、自分がイヤだったことを子どもにも押し付けているのではないかと不安だったんですね。
 
ですから、子どもと向き合う時間は量より質と自信を持って言えるように、毎日の生活の中に子どもとしっかり向き合う時間を組み込んだのです。
 
食事の時の会話や寝かし付けの読み聞かせの時など、私自身がリラックスして息子としっかり向き合えるのはどんなタイミングだろうと考えた時、息子の大好きなお風呂の時間を使おうと決めました。一緒にお風呂に入りながらその日あったことを聞いたり、私のことも話したり。頭を洗いながら、湯船に浸かりながら、お風呂時間を目いっぱい楽しく過ごしました。
話すだけでなくゆっくりできる日はシャボン玉を作ったり、お風呂で使えるクレヨンでお絵かきをしたりもしました。
遊び過ぎて息子が湯あたりした日もあったくらいです。
 
そんな風にして過ごすうちに、前と同じ言葉を聞いてもさらりと受け流せるようになっていきました。
いろんな考え方があります
あれから5年以上経ち、今では同じ言葉を誰かに言われても言い返してしまうくらい強くなってしまいました(笑)。
言い返してしまいながらも、相手の方は悪気があって言ってるんじゃない、というのは相変わらず感じます。むしろ、よかれと思って言ってくださっていることも多々あります。これは育ってきた環境の違いや時代の違いなど様々な要素があり、私が先方のおっしゃる通りにする必要もなければ、先方に私の気持ちをわかってもらう必要もないんです。
 
ただ、心の余裕と自信があれば、自分の中にしっかりと軸ができ、子どもに申し訳ないなんて思わず、前向きに子育てと仕事を両立できるようになります。
もし気持ちがぐらつくことがあったら、それにフタをせず、「どう対応していこうか?」とぜひ考えてみてくださいね!

Information/お知らせ

◆内閣府のレポート

「保育が子どもの発達に及ぼす影響に関する研究」
http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/ikuseikon/kondan020517/02shiryou/02shiryou1-3.pdf

 

◆子育てにもっとお父さんも参加して欲しいな、と思う時にはこちらもどうぞ!

『究極の夫操縦マニュアル』
http://ameblo.jp/beonesownboss/

Mama's profile/プロフィール

よしだ るりこ

よしだ るりこ 【総合話し相手サービスさくらマルシェ代表】

記事テーマ

「声掛けひとつでこんなに変わる!もっと笑顔になるオーダーメイド子育て術」

「何回言ったらわかるの?!」「早くしなさい!」イライラしてつい小言を言っては後悔していませんか?子育てに正解はありません。でも、より子育てが楽しくなり、お子さんのやる気を引き出すコツはあります。お子さんのタイプの見極め方やほめ方、言葉がけの仕方などの子育てのコツを毎回ひとつずつご紹介していきます。ひとつでもしっかり効果は出てきますよ!

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