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乳幼児健診のチェックポイント

健診・かかり方 子どもの病気 教えて!ドクター

(2010年 冬号 掲載)

健診は必要なの?

市町村の集団健診は、3〜4ヵ月(場所によっては5〜6ヵ月)、1歳6ヵ月、3歳と3回の所が多いと思います。10ヵ月、1歳などもう少しきめ細やかに健診をしてくれる所もあります。無料券を利用した個別健診は、乳児期前半と後半にそれぞれ1回ずつあります。(自治体によっては、1回の所もあります。)

健診は、生まれてから、お子さんが正常に発育、発達をしているかどうかをチェックするためのものです。ですから、月齢、年齢によってチェックする項目が異なります。必ず受けるようにしましょう。

健診では何を診ているの?

子どもは、日々すくすくと育ち、大きくなっていきます。ですから、月齢によってチェックポイントが違ってきます。下段に健診では何を診ているかを記載しますので、参考になさってください。

また、最近は、周産期における小児科の医療が進み、1000g未満のお子さんの救命率も良くなってきています。その様なお子さんは、普通のお子さんとは別に、長く診療に当たられた先生の健診を受ける必要があると思います。担当の先生が、途中で「もう良いですよ」と言ってくれた時には、どうぞ普通のお子さんと一緒に集団健診を受けてください。

健診に行く時の注意

長い間、拘束される形になります。お子さんは、環境が変わると泣いたり、ぐずったり、吐いたりと色々と症状が出ます。

①お着替えを持参しましょう。少なくとも1組は必要です。
②おむつ替えセット。
③人工栄養のお子さんは、ミルクの用意も必要です。
小児科での健診の場合には、大概どこでもこの程度の準備はしてある事が多いので心配はないと思いますが、持参すると良いでしょう。
電車、バスでの移動は、荷物が多くなると大変かと思いますが、最低この程度は持参しましょう。
④最後に一番大切な母子手帳です。

医師、保健師、保育士さんに聞きたい事は、予めメモに取り整理しておくと聞き易いかと思います。どんな些細な事でも構いません、勇気を持って質問してください。また、それが、医師、保健師、保育士にとっても勉強になります。お母さん方の質問は、時代によって変わってきます。考え方によっては、これも子どもを取り巻く環境の変化かと思うと勉強になります。

赤ちゃんは、出生後、数日の間体重が減ります。これを生理的体重減少といいますが、その後体重が増加に転じます。生後1ヵ月では、体重が順調に増え始めている時期です。頭の形、斜頸の有無、心臓の雑音の有無、姿勢などを順にチェックします。

生まれつきの心臓の病気も、出生直後には雑音が聞こえなくてもその後雑音が出ることもあります。筋肉の病気では、筋の緊張が低下したり、逆に亢進したりする事があります。原始反射(生まれた時にはありますが、時間と共に消失する反射のこと)が、正常に出現するかどうか、左右差はないかも大切です。また、お母さんとの会話では、短い時間ですが、育児不安はないか、家庭内の育児環境は大丈夫かなどもチェックしています。また、母乳栄養児の場合には、母乳が足りているかどうかをチェックし、黄疸が遷延していないかなども注意します。

斜頚(筋性斜頸)
頚の片側にしこりを認め、いつもしこりとは反対の方を向くようになります。しこりは、徐々に大きくなる事が多く、生後3週を過ぎると小さくなり始め、殆どの人は1歳までには消失します。原因は不明です。

黄疸(生理的黄疸)
血液の中のビリルビンという物質が増加した状態。新生児では、胎児の時に使っていた赤血球が壊れ易くビリルビンが増えます。ビリルビンは、肝臓で処理されますが、赤ちゃんは、肝臓の機能が未熟なために黄疸になります。これを生理的黄疸といい、普通は、生後2日頃から出現し1週間前後で良くなります。

この時期になると声を出して笑い始め、眼もキョロキョロと動かし始めます。首も座り始め、手足も良く動かすようになり赤ちゃんらしくなります。体重もそうですが、主に運動機能に遅れがないかどうかをチェックしています。

目の機能としては、斜視に注意します。最近は、新生児期に聴力の検査をするようになったので、この時期に難聴を見つけることは無くなりましたが、それでも注意は必要です。

股関節脱臼の有無、外性器の異常などもチェックします。男児では、陰嚢水腫、停留睾丸などに注意し、女児では、陰唇癒合症に注意します。最近は、母乳栄養児、人工栄養児ともに離乳食は、以前に比べて遅れて始める様になりました。この時期は、まだ、無理に離乳食を始めなくても構いません。

斜視
眼は、物を見る時に左右の瞳孔が同じ方向を向きますが、片方がずれる事があります。これを斜視と言い、内斜視、外斜視、上下斜視があります。目の機能は、6歳頃までに完成されますので、早期診断と早期治療が大切です。

陰嚢水腫
陰嚢に水が貯まる病気です。殆ど(95%前後)は、1歳までに自然に治ります。1歳を過ぎると治りにくくなりますので手術が必要です。

停留精巣(睾丸)
男の子の精巣(睾丸)は、胎児期(お母さんのお腹の中にいる時)に腹腔内から陰嚢に移動します。生まれた時には、陰嚢内にあるべき物が無い状態をいい、頻度は、3〜4%程度です。生後3ヵ月頃までに自然治癒が期待できますが、1歳を過ぎると自然治癒は期待できませんので、手術が必要になります。

陰唇癒合症
女の子の左右の小陰唇が炎症などにより癒着した状態をいいます。治療は、切開もしくはステロイド軟膏を根気よく塗る事です。再発しやすいので注意が必要です。

お座り、寝返りなど運動機能がめざましく発達する時期になります。体重、身長などの栄養状態もそうですが、やはり運動機能のチェックが重要になります。

また、離乳食が始まる時期でもありますので、食育も大切なチェック項目です。歯も生え始める時期です。歯に関しては、個人差が大きいので、確認程度にしておきます。人によっては癒合歯等もあるので、お母さんに心配しないように話しておきます。

癒合歯
歯が2本一緒になって生えて来る事です。頻度は、2〜5%程度で乳歯に多く、下の歯に多く見られます。問題は、虫歯になりやすい、永久歯に生え替わる時に場合によっては抜歯の必要があるなどです。

この時期になると総合的な運動が上手くできているかどうかが気になります。寝返りやハイハイだけでなく、つかまり立ち、伝い歩き、一人で立つ、一人で歩くなどの運動機能をチェックします。

手では、指を使って物を持つかどうか。1歳近くなると指でつまむという動作もできるようになります。極希にですが、潜在性の脳性麻痺が見つかる事があります。出生直後には症状はありませんが、乳児期後半くらいから症状が出る事があります。それまで、上手にお座りが出来ていたのに、突然後ろに倒れるようになり始めます。こういったお子さんは注意が必要です。

感覚器では、言語機能に注意します。言葉を話すかどうか。ただ声を出すだけでなく、有意な言葉を話せるかどうかチェックします。離乳食が順調に進んでいるかどうか、それに伴い排便の様子はどうかなども注意します。

歯に関しては、歯ブラシは、歯が8本になったら使うようにしています。それまでは、今まで通りガーゼで拭く程度で構いません。今は、歯ブラシを使い始める準備をしておくように話します。この時期の歯磨きは、あくまで習慣づけるものできれいに磨けなくても構いません、嫌がらないようにできる習慣をつける事が大切です。

お母さんには、運動の発達に伴い、転落、転倒、異物誤飲などの不慮の事故に対する注意も喚起しておきます。

それまでに比べて転ばなくなり、一人で上手に歩けるようになり始め、喃語も話すようになり、人間らしくなります。お話しができるかどうか、上手に歩けるかどうかなどをチェックします。パラシュート反射などの原始反射もチェックします。

色々な物に興味を持ち始めますが、危険の判断が未だ出来ません。お母さんには、家庭内の不慮の事故、交通事故などに注意するように話します。

テレビ、ビデオ、DVD等を見せているお母さんには、見せないように注意します。最近、日本小児科学会でも、2歳以下のお子さんのテレビ視聴は、言葉の遅れに繋がる可能性があるとして長時間視聴の禁止を呼びかけています。

大人に比べて体は小さいけれど、もう立派な人間です。運動機能、感覚機能、言語機能等をチェックします。三輪車に乗れるかどうか、片足立ちができるかどうか、自分の名前が言えるかどうかなどを確認しておきます。

聴力検査、視力検査は、自覚的な検査ですが、この時期になると検査が可能になります。お子さんによっては、まだ上手くできない事があるので、その場合には、時間をおいて自宅で再度検査する事を指導します。それでも上手くできない時には、再度受診する事を勧めます。

その他に、この年齢になると社会性が出てきます。自閉症、学習障害、注意欠陥多動症などの症状の出始めに注意します。必要があれば、時間をおいて、診察をする事によって早期からの治療を目指します。自閉症の発見は、3歳で充分ですが、ここにあげた学習障害、注意欠陥多動症などは、5歳になると顕著です。その為に、最近5歳児健診に重要性が唱えられ始めています。

また、尿検査で血尿、タンパク尿など腎臓の病気のチェックをします。

松田恭寿先生

まつだこどもクリニック(茨城県下妻市)院長。日本小児科学会専門医。杏林大学医学部卒業。ペリネイタルビジット(周産期小児科訪問)や乳幼児健診での医療保育士の配置など安心できる子育て環境づくりに積極的に取り組んでいる。

松田恭寿

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