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大切なことに時間を使えていますか?/2014年2月

あなたの大切な価値観は何ですか?

私たちは幾つかの役割をもって毎日を送っています。働く自分、家庭の中の自分(親として子として)、趣味などの余暇、地域の中の自分など年齢を重ねると新たな役割も増えてくる中、誰にでも同じく与えられている「1日24時間」をどの様に使うかは、あなたの生き方にもつながります。

キャリアカウンセリングでは人生における役割をライフロール(人生の役割)と呼びます。今回は役割の中で欠かせないことや大事にしたいことを整理します。大事にしたいこと(価値観)と、それぞれの役割に実際にかけられる時間を知ることで、時間の使い方の工夫や、自分自身が望む生活スタイルを実現するための方法を具体化して考えることができます。特に、時間の使い方がうまくいっていないと感じる時や、転機を迎えて生活スタイルを変える必要が出て来る時は、今回の様に見える形で整理することが有効です。
 
 
life-role.png
 
 
上にライフロールと呼ばれる役割について、代表的なものをあげてみました。まず初めに、これらの役割はあなたにとってどの様な活動に当たるか思い起こしてできるだけ詳しく書いてみてください。例えば、学生(講座に通う、家庭学習)、余暇(趣味のランニングや水泳、映画、読書)や、家族(育児、食事を作るなどの家事、親との時間)など、できるだけくわしく書いてみます。書き出してみると自分の生活を構成しているものが見えてきます。
 
この中で、あなたが大切にしたい役割、また欠かせない役割は何でしょうか。日々の時間を大切なことに使えているでしょうか?
時間の使い方を見直してみる

自分の大切にしたい価値観や役割と、日々の生活で費やしている時間を見て、一致していたでしょうか? 大きく差が出たでしょうか? この2つに大きなギャップがある時に迷いやジレンマが生じやすいのですが、特に子育てや介護などの役割を持つことが多くなる女性には、役割葛藤が生じることが多いと言われます。

 
価値観や大切にした役割が見えてきたところで、次に日々の時間の使い方をみていきます。それぞれの役割に今実際に費やしている時間を書いてみます。およそで構いません。どれだけの時間をかけているかを書いてみてください。見える形にすることで今のあなたの時間の使い方が客観的に見えてきます。さて、今の時間の使い方をみてどの様に感じたでしょうか。なりたい姿とギャップがあった場合、現在の時間配分を元に将来の自分の姿に合わせて時間を整理してみます。
 
 ・まず、絶対に欠かせない基本の時間を決める
 (実働時間や食事の時間や子どもの送り迎え、睡眠など)
 ・残った時間に大切にしたい役割を組み込む
 
この時に大切なのは、今の時間からしなくても良いことを決めること、また取り組み方の工夫で時短できる部分を見つけることです。
効率よく仕事をまわす工夫で残業をなくす、道具やサービスを使って家事を時短する(お掃除ロボットや全自動洗濯機、宅配利用でスーパーの買い物時間を減らすなど)でもいいです。全てを自分だけでと考えず、周りに頼れることはないか(夫や両親、親戚、同僚、自治体のサポートなど)も頭に入れてみてください。時間を生み出すことができれば、あなたにとって大切なことに時間を充てていくことができます。
私の場合こうして整理しました...

今回のワークを以前の私をケースに考えてみます。上のライフロールに照らした時に、私の価値観は圧倒的に「家族」と「職業人」の2つが大きなウェイトを占めていました。ちょうど30歳を目前にして親の体調の変化もあり、自分自身も結婚や出産を考える時期でした。特に「家族」の価値観が強くなっていたのです。

にも関わらず、実際は、仕事に費やす時間が圧倒的に多くなっていました。気持ちの大きさの一方で、日常的な時間は家族にかけることができていなかったのです。当時の状況で労働時間はそう簡単に変えられませんでした。
 
そこで、はじめに取った方法は、自宅の近くに引っ越すことでした。家族の近くに住むことで行き来の時間を短縮して、せめて会社帰りや休日に家族との時間を過ごせる様に工夫をしたのです。また、土日の休みや業務が落ち着いて休みが取得できた時には、家族を旅行に連れていって、余暇の時間でバランスを取る様にしました。何かがあればすぐ駆けつけられる距離に居ることで、安心感も増したのです。
物理的に何かを変えることで、かかる時間も短縮することができます。そのことで、幾つもの役割を平行して続けていくことができる様になりました。
 
 
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また結婚、出産適齢期といったライフイベントを迎える頃になると、自分だけでない、家族との時間をとるためのやりくりが必要となります。当時の通勤時間は往復2〜3時間。行きの時間はその日の仕事の予定を立て、帰りは急行の時間に合わせて走り、電車の中では必要な食材と夕食の献立をたてて、クックパッドで作り方をしらべてシミュレーション・・・まさに自転車立ちこぎ状態!です。1年の半分は夫と休日が合わないこともネックとなって、仕事と家庭どちらもあきらめないために、通勤時間に手を入れる決断をしました。1日2〜3時間を得ることで、望んでいた家族の役割に時間を充てるためです。
あなたらしい働き方も見えてきます

人は時間がたつごとに成長もしますし、周囲の環境にも変化が訪れます。それに伴って大切な価値観や時間の使い方に変化も訪れます。働くことには仕事時間だけでない、それ以外のプライベートで起こるできごと全てが影響します。時間の使い方に違和感を感じた時、または必要に迫られた時、ぜひ自分自身と向き合う時間、将来に向けて今を見直す時間をつくってみてください。あなたらしい働き方はそこから始まります。

さて、次回からはいよいよ私が時間の使い方を見直すことで出会った、多様な働き方について取り上げていこうと思います。

Mama's profile/プロフィール

佐藤 若紗

佐藤 若紗 【キャリアカウンセラー】

記事テーマ

出産をきっかけに作ろう「働き方マップ」〜ママだからこそ、自信を持って両立を!〜

子育て世代のママが出産を機に考える事が多い、「育児と仕事の両立」について、出産しても働きたいママが今後のキャリアを築いていくヒントをお届けします。 在宅勤務や時短などの多様な働き方から、使ってみたい便利サービス、ママ視点を活かした働き方など、知っておきたい仕事のあれこれから、保活やママ友づくりなど産後のリアルな体験までお伝えしていきます。

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