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いろいろ色の絵本/2019年6月

わたしの子どものころ

新緑の季節。山の木々に若葉が茂ってこの季節の「緑」がわたしは大好きです。田舎に住んでいると、こうやって「色」で季節を感じる事ができて幸せだな~と思います。

 

わたし、生まれたところはトンでもない田舎でして・・・・

春、雪解けの大地から柔らかな緑のふきのとうが顔を出し、土の色を少しまとったつくしや淡い紫のカタクリの花が山の斜面を覆い尽くすと、薄ピンクの山桜が咲き、オレンジ色の山吹が咲き、白いヤマユリの良い香りに包まれながら登下校した小学校時代。見上げると紫や白の藤の花、茂みをちょっとのぞくと帰り道に食べるオレンジ色の野いちごもあったりして・・・・・今ふっと思い返しても、春先だけでこんなにたくさんの色に囲まれて生活していたんだな~と思います。もちろん我が子たちもその恩恵にあずかり、こんな実家があることに感謝感謝な子育てでした。

 

今回はそんな「色」にまつわる思い出からお子さんたちと楽しめるカラフルな「色」をテーマにした絵本をご紹介しましょう。

赤ちゃんの視覚の発達

その前に少しだけ赤ちゃんの視力の発達について。

生まれたばかりは白、黒、グレーのモノクロしかわからなかった赤ちゃんは、生後1週間くらいからすこしずつ色を認識できるようになります。モノクロの次に認識できるようになる色は赤。そして、生後半年くらいでは視力が0.1くらいになり、奥行きや遠近感もわかるようになると言われています。そして大人と同じように0.5~1.0くらいの視力になるのは3歳くらいが目安だそうです。言葉で色を伝えることができるようになるのもこの頃ですが、ベビーサインをやっている子たちはもう少し前から色を理解して、伝えてくれるように思います。ちょっとはっきりしたデータが今はないので、明確にいつとはお伝えできないのですが・・・・赤ちゃんが好きな色の代表を何色かこちらでベビーサインとして紹介しますので使ってみてくださいね。

08-黒A.jpg  黒

10-白A.jpg  白

03-赤J.jpg  赤

02_青A.jpgのサムネール画像  青

05-黄J.jpg 黄色

お勧め絵本 その1

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にじをみつけたあひるのダック

作:フランセス・バリー

訳:おびかゆうこ

主婦の友社

 

扇型のちょっと変わった絵本の装丁は中身もとっても楽しい内容です。ページをめくるごとにだんだんページの高さが低くなり、赤、オレンジ、黄色、緑・・・・と周りにどんどん色が並びます。そして最後のページでは、きれいに描かれた虹を楽しめるという仕掛け絵本。言葉も「とっとこぱたぱた」と可愛いアヒルさんの歩く様子が繰り返されて、リズミカルに楽しく読み進めることができます。オレンジが「だいだいいろ」ってなっているのは今のお子さんたちわかるかな? でも、こうやって絵本で新しい言葉に出会うのも大切ですね。

お勧め絵本 その2

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いろいろくにのいろいろさん

作・絵:かわにしよしと

すずき出版

 

きれいな色の背景からいろんな生き物が飛び出してくる楽しい絵本。黒、白、緑、赤、黄色、青。それぞれの色の国から出てくるのは誰でしょうか? 最後にみんなで並んでお月様を見上げている目線がとっても可愛い1冊です。シンプルでわかりやすい色使いで、色のベビーサインを使いやすい1冊だと思います。

お勧め絵本 その3

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いろ いきてる!

文:谷川俊太郎

絵:元永定正

出版社:福音館書店

 

この絵本はおうちで絵の具などのとろっとした液体の絵の具で遊ぶ前に読んであげたい1冊。紙に置かれた色の動きや混ざり具合を谷川さんの洗練された言葉で表現された1ページ、1ページは、はぁ~なるほど! 確かにそんな風に見えるな~と納得、納得。涙やおしくらまんじゅうに見える色の動き、実際にお子さんと作って見るとこの絵本の楽しさが何倍にも広がります。色あそびをした後にも繰り返し読んで!って持ってくる絵本になると思いますよ。

お勧め絵本その4

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いろいろいろのほん

作:エルヴュ・テュレ

訳:谷川俊太郎

出版社:ポプラ社

 

実際に絵の具を取り出してやるのは今日はちょっと無理~って方はこの絵本でも十分に楽しめますよ。絵本のページに触りながら、指や手のひらを置きながら、えっ?何が起こるの?というわくわくと一緒にページを読み進めることができる1冊。「ゆびにあおをつけて・・・それからきいろをなでる」というように、色の下に言葉が書かれていて、思わず親子でそこに指を置いて、色をなぞるってのをやってしまう楽しさがあります。そしてページをめくると、実際に混ぜた色ができあがっているという流れ。途中、サンドイッチみたいに両サイドのページを合わせて開くとか、右へ傾けてみようとか、とにかく大人も思わず一緒にやりたくなる1冊です。

 

赤ちゃんは明度の高い色、つまり黄色やパステルカラー、そして原色を好むと言われています。周りの大人もできるだけ赤ちゃんの好みの色を身につけたり、赤ちゃんに着せてあげたりすると良いですね。黒は威圧感のある色ですから、あまり多くなりすぎないように注意した方が良いみたいですよ。我が家は犬の毛が目立つので、黒厳禁! ちいさな頃から派手色に囲まれて我が子たちは大きくなりました(笑)

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Mama's profile/プロフィール

吉中 みちる

吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】

記事テーマ

絵本とベビーサインで育むコミュニケーション力

まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。

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