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愛されるエリック・カールと愛らしいベビーサイン/2017年12月

愛されるエリック・カール氏

2017年。今年はあの「はらぺこあおむし」のエリック・カールさんが絵本作家としてデビューして50周年だそうです。そこで今回はそれを記念して、ベビーサインと一緒に楽しめるエリック・カールさんの絵本をご紹介しましょう。

お勧め絵本 その1

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英語でもよめる くまさん くまさん なにみてるの?

著:ビル・マーティン 絵:エリック・カール 翻訳:偕成社編集部

偕成社

 

この絵本がエリック・カールさんのデビュー作って皆さん知ってました? 今では文章ももちろん自分で書く絵本作家ですが、ビル・マーチンさんが書いた文章に挿絵を描くというのが一番初めだったんですね。カラフルな動物たちが次々と登場するこの絵本。「〇〇さん、〇〇さん、なにみてるの?」の言葉の繰り返しが赤ちゃんたちにとっても好評です。我が家の子どもたちも大好きでした。2歳くらいになれば、この絵本で色のベビーサインを教えてあげることもできます。でも最初は、カラフルな動物さんたちをベビーサインと一緒に楽しんでください。まずはタイトルにもなっている表紙のくまさんのベビーサインをご紹介しますね。

 

【クマ】アメリカ手話 軽く握った両手を胸の前で交差させて、胸をワシワシという感じで掻く様子

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お勧め絵本 その2

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英語でもよめる はらぺこあおむし

著:エリック・カール 翻訳:もりひさし

偕成社

 

世界各国の言葉に翻訳され4400万部の売り上げを誇る「はらぺこあおむし」は、エリックさんが初めて絵も文章も作った絵本です。このカラフルな可愛いあおむしさんがどのように描かれたのか知っていますか? 色を塗った特殊なティッシュペーパーを切って貼り合わせて、コラージュの技法を使って出来上がるんですって! 1969年に出版されましたが、当時はまだまだ仕掛け絵本は珍しい時代。ですから、アメリカで穴開け加工をしてくれる出版社がみつからず、日本の偕成社の当時の社長が尽力して日本で出版をした、という経緯があるそうです。最初からとっても日本とゆかりがある絵本なんですね。

「もりひさし」さんによって日本語に翻訳されたのは1976年。現在、もりひさしさんはなんと99歳! 「はらぺこ」という言葉だったから日本でこんなに売れたと言われますが、最初は営業の方から「下卑た言葉」と言われ、子どもの本にふさわしくないと否定されたんだとか。最後のチョウチョウのページは絵本のページをパタパタ動かして、チョウチョウを飛ばしてみたくなるほど、きれいですね。ベビーサインのお教室では、大型絵本を使ってお歌といっしょに楽しむクラスがたくさんあるんですよ。【青虫】と【葉っぱ】【チョウチョウ】のベビーサインを使って楽しみましょう。

【青虫】(日本手話) 片手の人さし指を曲げ伸ばしする

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【葉っぱ】(日本手話) 片手の人さし指と親指で葉っぱの形をつくる

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【チョウチョウ】(日本手話) 両手の親指を重ねて、残りの指をひらひら動かす

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お勧めの絵本 その3

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できるかな? あたまからつまさきまで

著:エリック・カール  翻訳:工藤直子

偕成社

 

エリック・カールさんの絵本の中で、我が家で一番人気だったのがこの絵本。体全部を使って動物たちのまねっこをします。手指だけで表現するベビーサインとは発想が違いますが、たまには、こんな風に体全体で生き物を表現することも楽しいですよ。両方の肩をグッと持ち上げる「バッファロー」の真似をする娘の姿が本当にかわいらしくて、今でも思い出しますね。もちろん、普段の生活の中で「あっ、ネコさんいるね。」と伝えたい時に、いちいち四つん這いになって背中をグッと持ち上げるのは大変ですけどね。でも、ベビーサインとジェスチャーを組合せて見せるのは楽しくて、おすすめです。例えば、【ゾウ】のベビーサインをしながら、絵本の中のゾウさんのように力強く足をドンドン踏み鳴らす真似をしてみると楽しいですよ。

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↑お教室でまねっこをする赤ちゃんたち

【バッファロー】(ジェスチャー) 両方の肩をグッと上にあげます。

【ゾウ】(アメリカ手話) 片手を鼻の前から前に伸ばします。

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お勧めの絵本 その4

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しろくまくん なにがきこえる?

著:ビル・マーティン 絵:エリック・カール  翻訳:大附瑞枝

偕成社

 

これも赤ちゃんの大好きな動物がたくさん出てくるカラフルな絵本です。エリックさんの絵本は思わずその絵に引き込まれる色の力がありますね。この絵本では何と言ってもその生き物の「鳴き声」が特徴的です。シマウマさんのブルブルってするいななきとか、ゾウさんのパオーーンという声とか・・・ 私はこの絵本の英語版を子どもたちと楽しんだんですが、普段使わない鳴き声の表現が出てきたので、それを調べてイメージして演じた覚えがあります。あまり張り切りすぎて、のどが痛くなったり、鼻がムズムズしたりしたこともありましたね。

大きな大蛇が出てくるので【ヘビ】のベビーサインを紹介しますね。

【ヘビ】(日本手話) 親指を伸ばして握った片手をくねくねさせながら前にすすめる。

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世界中の人たちに愛されているエリック・カールの絵本。赤ちゃんがあの絵本のあの動物さんのページが見たい!ってベビーサインでリクエストしてくれる、そんな愛らしい姿も楽しみながら毎日の生活に絵本を取り入れてみましょう。

Information/お知らせ

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お教室のお子さんのお写真は小金井、立川、武蔵村山で活動をしているみやがきみえこ先生から

Mama's profile/プロフィール

吉中 みちる

吉中 みちる 【一般社団法人日本ベビーサイン協会代表理事】

記事テーマ

絵本とベビーサインで育むコミュニケーション力

まだおしゃべりができない時期にベビーサインでコミュニケーションをして育った赤ちゃんたちは、絵本が大好きに育ちます。どうしてなの?絵本とベビーサインはどんな関係があるの?普通の絵本の読み聞かせとどう違うの?など等皆さんの疑問にお答えしながら、ベビーサインと絵本をお子さんのコミュニケーション力アップにつなげる方法をお伝えしていきます。

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