ハッピー・ノート.com

「人の手を借りる」ってどうしたらいいの?/2012年2月

ひとりで全部やるのはもう限界!

子育て中は思うにまかせないことがいっぱいです。

朝何時に起きるぞ、の予定の前に起こされ、寝かしつけで毎日寝落ち。夜泣き・寝不足が続けば予定時刻過ぎても自分がどうしても起きられない。睡眠時間すら自分で決められないの!?起きてからの1日も、ハプニングの連続、頭の中の段取り通りになんて全然進まない。

え?もうこんな時間?すべてが途中でとっ散らかっている中に帰宅した夫の何気ない一言に傷つくのです。「あれ?今日1日中家にいたんじゃないの?」

あれもこれも全部私がやらなきゃいけないの!?ちゃんとできない私ってダメな母・妻?もう、早くしなさいってば!…。

手伝ってくれない夫に切れる、自分を責める、言うこときかない子どもにあたる…。どれもしたくないことなのに。

ひとりでやるのはもう限界。だけど、これまで自分で何でもやってきたから、人の手を借りるのってどうも苦手。

今回はそんな「人に頼るのが苦手!」という人のためのお話です。

人の手の借り方を知る

人に頼るのが苦手な人は、とっても頑張り屋さんなのでしょうね。いろんなことを一人でできるように頑張ってきた人なのでしょう。「頑張りすぎをやめる」ことも必要かもしれませんが、今回はさらに頑張る方向でお伝えしてみます。

子どもを育てるということは、人の手を借りる練習の機会を与えられたのだととらえるのです。さあ、これまでは苦手だったことかもしれないけど、ここから新しい挑戦です。これまでのように「頑張って」みましょう!きっとできる!!

今まであまり人の手を借りることをやってこなかったのは、気持ちよく頼んで気持ちよくやってもらえる、いいやり方を知らなかったのかもしれません。新しくコツを知って、トライしてみましょう。

相手に悪い

人の手を借りる最初のハードルは「相手に悪い」という罪悪感です。さて、本当に相手に悪いのでしょうか。

あなたの大切な友人が目の前で重い荷物を10個くらい持っていたら、「手伝うよ!」と声をかけたくなりませんか?「いいよ、悪いから」と言われても「平気だよ」と手伝ってあげられるのではないでしょうか。友人が自分のヘルプによって、少しでもラクになったらとても嬉しいですよね。悪いなんて思わずに、頼って欲しい、そう思いませんか。

では、自分も大変な時だったら?自分が大変な時にさらに誰かを助けようとしてとても大変になった経験をした人もいるかもしれません。頼まれたことを断れなかった、という経験も、人にものを頼みたくなくなる原因になります。あんな思いをさせたら悪い、と思ってしまうのですね。

「相手に悪い」という罪悪感のハードルを越えるなら、「相手に配慮した頼み方」を工夫してみてください。相手の状況、気持ちを尊重しながら、自分自身の状況と気持ちを伝えて、選んでもらうのです。

「風邪ひきかけて頭が痛いから、2時間くらい寝かせてもらえると嬉しいな。あなたも疲れてるのにごめんね」

「毎日、パパが帰ってくる前にこれとこれとこれを終わらせておきたいんだけど、どれかが残ってしまってつらいの。これか、これをあなたたちがやってくれたら助かるんだけど、どうかな?」

断られたらどうしよう

二番目のハードルは「断られたらどうしよう」という恐れです。わざわざ断れるように相手に配慮しているんだから尚更簡単に断られそうで怖いかもしれませんね。

なぜ断られるのが怖いのでしょう。勇気を出して頼んだのに、その勇気をくじかれるからでしょうか。手伝ってもらえなくて大変さが減らないことに絶望するのでしょうか。誰も手伝ってくれない孤独を感じるから?

断られる恐れを乗り越えるコツは、相手を信頼することです。「相手は本当は私のことを助けたい」ということを信頼するのです。もし、今回断られても、それはこのタイミングでこの方法だからであって、違う時違う方法でなら、相手は私を助けたいのだと信頼すること。本当は助けたいのに、今回は何か理由があってできないのだということ。私のことを嫌いだから断ったわけではないこと。

断られても、理由について話し合う姿勢でいれば、違う方法で手を借りることができるかもしれません。

今日は特に疲れている、2時間じゃなくて1時間ならいい、やり方がわからない、頼まれたことがとても苦手で自信がない、ほかのことなら手伝いたい、など、具体的な理由や解決できる方法についても話しあえるといいですね。

人は人の役に立ちたい

ふたつのハードル、罪悪感と恐れを越えることができそうですか?最後にハードルではなくて応援の情報をお伝えしますね。

誰かの役に立って、嬉しかった経験はありますか?ちょっと大変なことも、誰かのために頑張ってやりとげた時の誇らしさを覚えていますか?その頼られた時の頑張りで自分が成長したこともあるのではないでしょうか。

その嬉しさや誇り、そして成長を、あなたに手を貸してくれた人がじゅうぶん受け取れる借り方を心掛けてみましょう。その人が、自分自身の力を自主的に発揮していると感じられるような工夫をしてくださいね。決して、指図や命令に従った、という形にならないように…。

そして感謝を伝えたり、成長をともに喜んだりするのです。その際にはもちろん、建設的に手を借りることができた自分の成長も、しっかり認めて喜んでくださいね!

人を信頼して、感謝して、つながりの中で

人の手を借りる時、相手を信頼します。助けてもらって心から感謝します。お互いに成長しながら、あたたかいつながりの中で暮らしていく。そんな中で、子どもが育っていくことを想像してください。

「人の手を借りる」。最初は少しだけチャレンジかもしれないけれど、頑張ってハードルを越えたら、子どもたちはそのやり方をきっと学んでいきますよ。

少しでも、「やってみようかな?」という気持ちになっていただけたら嬉しいです。

Information/お知らせ

ブライト・コミュニケーションの体験会を行っています。

 

詳しくはHPからどうぞ!

http://www.tangerine-labo.com/

 

ブライト・コミュニケーションの実践をブログにも書いています。

連れ子2人と夫とのドタバタ再婚生活や日々のごはんなどもつづっています。のぞいてみてね!

ブログ

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/

 

成長を続ける女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】では

子連れで参加できる企画をいろいろ開催しています。

合言葉は、人生をおいしく・楽しく・美しく♪

http://www.kobuta-labo.com/

Mama's profile/プロフィール

高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

記事テーマ

「ココロを育てる 聴き方・伝え方♪」

子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

Vote/この記事に投票しよう

Evaluation/この記事のみんなの評価

lightbulb_outline

なるほどそうか!役に立った

0

favorite_border

わかる!わかる!共感した

0

feedback

この記事へのコメント

0

Comment/この記事にコメントしよう

Archives/高橋 ライチさんの記事一覧

最新記事

記事一覧を見る

注目トピックス

トピックス一覧を見る

Weeklyゴーゴーリサーチ