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「失敗」とのつきあい方 その2/2012年9月

前回のおさらい

前回は失敗とのつきあい方その1、をお伝えしました。簡単におさらいしますね。

・子どもに失敗にどう対処する人になってほしいか?どんな力をつけて欲しいか?を考える。
・失敗した原因より気持ちを想像する。
・想像した気持ちや、状況を尋ねながら整理する。
・決めつけて指導することの弊害。子どもに伝わるメッセージは?
・理想と違う対応をしてしまっても、また「気持ちを聴く」に立ち戻ろう。
と、こんなことを書きました。
よかったらもう一度読んでみてくださいね。
今回は、これを踏まえて、さらにココロの回復に必要なプロセスについてお伝えします!
じゅうぶん後悔、してますか?

このコラムでは毎回のことですが、まずは大人のわが身を考えてみましょう。

あなたは、失敗した時に、じゅうぶんな後悔をしていますか?
例えば、友人に、何か嫌な思いをさせてしまったとします。
「あちゃ~、あんなこと言わなきゃよかったなあ。私って言い方がよくないのよね。せめて後からフォローすればよかったかなあ。」
その時、しっかり悔やむことって、実はとても大事なことなのです。
「悔やむ」ということは、相手ともっといい関係になりたかったという望みの表れ。
この望みをしっかり感じれば感じるほど、次からの対応がよくなるし、あらためて謝るなどの行動をする意欲につながります。
クヨクヨしないようにと無理にココロを切り替えると、「あんなこと、大したことない」という扱いをしてしまい、かえって相手に失礼なことになったりするのです。
または、未整理の罪悪感があるために、なんとなくその人と気まずくなって、避けてしまうようになったり…。
とても大切な人なのに、嫌な思いをさせたかもしれないことを、自分はとても残念に思っている。悲しい。相手が離れていったりしたら寂しい。その気持ちをしっかりと自覚することで、これからもっと相手を大切にすることができるのです。失敗を機に、相手の大切さがわかり、行動も変わるのですから、むしろ関係性としてはプラスとなる出来事になるかもしれません。
自分を責めずに、どうしたかったかをよく聴く

後悔にもコツがあります。それは、自分を責めないこと。してしまったこと(結果)を云々せずに、どうしたかったか(意図)を整理していきます。

「も~!私のバカバカ」
とやってしまうと、ココロの回復どころか、消えない傷を増やしていくことになってしまいます。
「あんなこと言っちゃったのは、相手のことを、心配してたのよね。だって幸せになってほしいから。でも、余計なお世話だってところまで踏み込んでしまって、今は反省している」
そもそもの意図と、現在の気持ちがでてきたら、これからどうしたいかを考えます。
「差し出がましかったと謝って、応援してることを伝えよう」
という風に、どうしたらいいかがわかると、気持ちはスッキリとしてきます。
子どもに失敗→後悔→改善のプロセスを見せよう

この後悔のプロセスを、ぜひ、お子さんのいる時には口に出してやってみてください。

子どもは大人の言うことやることから自然に学ぶことのほうが、教えられることよりもすっと身についていきます。
大人が失敗して、後悔して、どうしようかを考える道すじを繰り返し身近に見られたら、次第にできるようになるのではないでしょうか。
・大人でも失敗するんだ
・大人でも後悔するんだ
・誰でも、失敗したら悔しかったり悲しかったりするんだ
・悲しいのは、ほんとはしたいことがあったからだ
・ほんとにしたいことのために、どうしたらいいか考えるんだ
・次からどうするかを自分で決められるんだ
こんなメッセージを受け取ってくれたら、いいですね。
子ども本人が失敗したときに慰めるよりも、大人が失敗したときの対処を見せるほうがよほど効果があります。
本人にストレスがない時のほうが、学びはスムーズですからね。
これを土台として、子どもの失敗の時に「気持ちを聴く」ことをやっていけば、自然とどうしたいかまで子ども本人がたどり着くはずです。
クヨクヨできる場所

おうちがクヨクヨできる場所だったら、どんなにいいだろうと私は思います。

弱音を吐ける場所があれば、そこで一区切りつけて、どうしたいかを考えることもできるのです。
大人が強がって取り繕って、正しいことばかり言っていたら、子どもたちは自分の失敗を怖くて話せないのではないでしょうか。
「あ~、この卵焼き失敗して悔しい!だって、お弁当のキモでしょ?○ちゃんに喜んで欲しかったのに!ママは卵焼きが得意になりたいなあ。もっと特訓しようかなあ」
「しまった、不注意でコップ割っちゃった。気に入ってたのに、悲しい。ああ、イライラしながら洗い物するんじゃなかった。もっと丁寧に暮らしたいな。疲れがたまってるのかな。日曜日に少しゆっくりしようか」
失敗もするし、クヨクヨもする、だけどその先に自分で解決策を考えることができる。
誰かが失敗しても、そのことを責めずに「ほんとは、したかったことがあったんだよね」と思いやれる。次にどうしたいかを考えるサポートができる。
家庭が、クヨクヨできる場所、そしてその先には必ず元気が出てくるあたたかい場所として機能していたら、失敗なんて怖くない、そう思いませんか?

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高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

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