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愛してると言って!/2013年6月

「愛」をどう伝える?

以前「子どもの愛が重たい時」というコラムを書きましたが、今回は「子どもから愛を確かめられる時」について考えてみました。

「子どもには、愛してるよ、大事だよ、とたくさん声掛けしましょう」

と本に書いてあったり、園や学校で聞いたりします。

子どものほうから「ねえ、ママ、私のこと好き?」とか「だれが一番好き?」と確かめられたりもします。

さて、みなさんは実際に「愛してる!」と日常的に声掛けしたり、確かめる子の問いに「もちろん大好きだよ!」と答えたり、していますか?

な~んか、芝居がかってる気がして言えないのよね、というママに今日のコラムをお届けします。

なんで言えないんだろう?

「愛」を口にすることに抵抗がある方は、恋人や、夫にも言葉で愛を伝えない習慣の方でしょうか。

では、口に出された場合はどうですか?

恋人や、夫から「好きだよ、愛してるよ」と言われると嬉しい人と、もやっとする人といるようです。

また、子どもがするように「私のこと好き?」「ねえ愛してるって言って」とせがんだことがあるでしょうか。

Aタイプ 抵抗なく口にするし、抵抗なく受け取れる

Bタイプ 口にするのは抵抗あるけど、受け取るのは大歓迎

Cタイプ 口にするのは抵抗ないけど、受け取るのは抵抗がある

Dタイプ 口にするのも、受け取るのも抵抗がある

さあ、あなたはどのタイプでしょう。

Aタイプはじゃんじゃん言葉でも愛をやりとりしてください! Cタイプの方は、受け取る抵抗をなくしたくなったら個人カウンセリングへどうぞ。

今日考えたいのは「なんで言えないんだろう?」です。

Bタイプの方は、受け取るのが平気ならば、言葉で愛を伝えることへの抵抗ではなく「与えること」への抵抗かもしれませんね。

Dタイプの方は、実質重視なのかもしれません。言葉でやりとりすることよりも、態度や行動にあらわれることのほうに価値があるという感覚です。その感覚は大事にしつつ、態度や行動で愛を伝えるその時に、言葉「も」添えてみると、相手は嬉しいことでしょう。

Bタイプについて、次の章でもっと詳しく見ていきます。

与えるものなんてない

「ねえ、好き?」と言われて追い詰められる気分になる時、あなたはすごく疲れているのかもしれません。

何か自分自身を吸い取られていくような、必死で守らないとつぶれてしまうような状態ではありませんか。

細かく配慮して、期待に応えて、相手のために、周りのためにと行動しすぎると、自分自身がすりへってきます。乳幼児の育児は、まさにこれが起きやすい状況。特にサポートの手がなく、パートナーも不在(がち)だったりするとたったひとりで24時間対応に陥ります。

ここで無理して「あ、でも愛してるって言わなきゃいけないんだった!」となるべく丁寧に「アイシテルヨ」と言ってみても、嘘っぽく響きませんか。自分の言動と気持ちにズレがあると、人はとても居心地が悪くなります。

そしてもったいないことに、そんな「アイシテルヨ」にはなんの効果もありません。

じゃあどうすれば?

身を削るのをやめて、自分を満たすことがまず必要です。

疲れていたら休む、周りに合わせすぎているなら、自分自身が喜ぶことを十分にやる。

「アイシテルヨ、って言いたいんだけど言えないくらい疲れちゃったから1回寝るね」

と横になってもいいのです。

「いまちょっと元気が足りないから、このCD聴く間だけ待っててくれる?」

そんな風にリクエストしてもいいのです。

まず追い詰められた自分を回復させましょう!

そういうとBタイプさんから「でも・・・」と聞こえてきそうです。まだ不安がありそうですね。

では、Bさんと私の対話形式で説明しましょう。

正義の味方も戦えない時

Bさん「『愛してるって言って』って言われたら、『言わなきゃいけない』んだと思ってました」

私「Bタイプの人は奉仕精神が高いから、応えよう応えようとしちゃうんですよね」

Bさん「でも、『今は言えない』なんて言われたら子どもが傷つかないですかね?拒否されたって」

私「言えない状態であることと、愛してないことはイコールじゃないですよね?

 疲れてても愛してますよね。言いたくない気分なだけで」

Bさん「たぶん・・・」(←相当疲れてます)

私「アンパンマンが、顔が濡れてる時、力が出なくて戦えないですよね」

Bさん「?はい」

私「濡れたアンパンマンは仲間のために戦えないけど、仲間を見捨てたわけじゃないですよね」

Bさん「・・・・・そうですね」

私「新しい顔をバタコさんが届けてくれたら、また戦いますよね。仲間のために」

Bさん「はい」

私「子どもの期待に24時間応えるのが愛ではないし、愛は強要するものではないし、満たされていたら注げる・あふれてさえくるものだと思いませんか?」

Bさん「(頷く)」

私「アンパンマンの話、お子さんに通じるかしら?」

Bさん「通じそうな気がします」

私「『ママのバタコさんはこのCDを聴くことなのよ』とか『夢の中で新しい顔受け取ってくるね』とか子どもと共通の世界観の中で、わかってもらえるといいですね。母親は24時間営業の不死身マシンではないって」

Bさん「私、不死身マシンをやろうとしてました」

私「疲れと回復のステップを見せることで、お子さんは学ぶことがありますよ。

 人には配慮が必要だとか、自分自身が燃え尽きない知恵とか。」

「愛してる」の言葉の意味

「愛してるという言葉」をせがまれる時、子どもは「何か」を求めています。

以前のコラム「ピーナツバターより欲しいもの」でも書きましたが「言葉」をせがんでも、それを本当に欲しいわけじゃないことは、多々あります。

子どもが欲しがってる「何か」に耳を傾けてみてください。

安心かな。

ふれあいかな。

関心を持って見てくれることかな。

自信かもしれない。

存在意義かもしれない。

子どもが今欲しがっている「何か」をくみ取って、それを与えることができるか考えてみてください。今は無理ならいつならできるのか。どういう方法でできるのか、工夫するのも楽しんでできたらいいですね。

もちろん、あなた自身の求めている「何か」にもちゃんと耳を傾けてあげてくださいね!

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ココロの声を聴く、聴き方。

ブライト・リスニングの体験会を行っています。

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詳しくはHPからどうぞ!

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Mama's profile/プロフィール

高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

記事テーマ

「ココロを育てる 聴き方・伝え方♪」

子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

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