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喜びを2倍に、悲しみを半分に/2012年12月

感謝と祈りの時間

12月、街はすっかりクリスマスですね。気分がウキウキとハイテンションな方もいれば、サンタ業やら大掃除やら年賀状やらと、忙しさに逃げ出したくなる人もいるでしょうか。

私は、以前は年末にはいつもやり残した宿題がたくさんあるような焦りを感じていたのですが、家族を持ってからは「無事1年を終えられること」の感謝が、焦りを上回るようになってきました。
相変わらず、やり遂げたいことに届かないもどかしい想いは山ほどあるのですが、日々の幸福と癒しを家族との時間が与えてくれているのでしょうね。居てくれることのありがたさと、これからも健康で仲良くいられることへの祈りの気持ちは、独身の頃には経験したことのないものです。
今日は、家族でそれぞれの1年を振り返り、わいてくる感情を味わう機会を作ることをご提案します。年末年始、どこかの時間にぜひ実践してみてくださいね!
喜びを味わう

嬉しい話を聴くことは、基本的に心地よいことでしょう。ことに、大切に想う人が嬉しい気持ちを話してくれるのを聴くのも眺めるのも、幸せな気分になります。

(もしも、幸せな話を聴いていて心がざわつくようならば、自分自身の心の声を、どうぞ誰か信頼できる人に心のうちを聴いてもらってくださいね。)
「今年一番嬉しかったことは?」「今年頑張ったなあって思ってることは?」など、大人も子どももそれぞれが順番に話してみましょう。聴く側のコツは、「決してさえぎらないこと」!
「うんうん!そうなんだね~!」という合いの手はよいのですが「そうそう、わかる!それでさ…」とさえぎった上に割り込んで話してしまうのはNGです。
話している人が、その出来事の、どこをどう感じているのか、丁寧にその人になったつもりで聴いてみてください。子どもの話は子どもの目線で、子どもの経験値の中で、喜びのポイントをみつけてみましょう。
「みんな一緒で嬉しかったのかな」「面白い!感動した!ってことかな」想像しながら、言葉を補足していくと、子どもたちの「嬉しいボキャブラリー」はどんどん増えていきます。大人も、わくわくしながら尋ねることがポイントです。無表情に、言葉だけで当てようとしても、意味がありません。シチュエーションと、感情が一緒に動いているから、その気持ちにぴったりの言葉を獲得できるのです。
日本人が、雪を表現するのにたくさんの言葉を持っているのは、四季のある土地で、それを味わいながら、雪を眺め話題にしてきたからですよね。
子どもたちが、喜びの表現をたくさん持っていたら、それはなんて嬉しいことでしょう! たくさんの喜びの経験とともに、それを表現できる能力を手にして大人になったら、周りの人とどんどん幸せを分かち合うことができそうですね。
悲しみを悼む

悲しみは、聴くのも語るのも、苦手な人が多いかもしれません。

でも、カウンセリングや、グループワークの場で経験したことから私が確信しているのは、話せたことで明らかに話し手はラクに気持ちが軽くなる、ということです。
それには、やはりさえぎられないことや、受容的に、共感的に聴いてもらうことが、嬉しい話以上に必須のことになります。
どんなに大人からみると些細に思えたり、偏ったこだわりに思えても、どうか想像力をフルに働かせて、感じてみてください。その子の目線で、経験値で、その出来事が悲しく思えたんだということをそのまま受け止めて感じてください。
「今年悲しかったこと」「悔しかったこと」「残念だったこと」
同意したり賛成しなくてよいのです。「そのことが悲しかったんだね…」と味わう時間をともに持つことが大切です。
充分に悲しみながら、その向こうにある、欲しかったものに光をあててみてください。
「仲間に入れて欲しかったのかな」
「一緒に居たかったのかな」
「やさしくして欲しかったのかな」
ゆっくり、光をあてていくと、不思議と元気を取り戻すことがあります。悲しみが半分どころか、静かなやる気に満ちて、その経験がギフトになることがあるのです。
ただし、元気になることを最初から目指しすぎてあわてないように! 普段の生活の中では「落ち込んでばかりいられない!」と毎日を前に進めるために、じゅうぶんに悲しんだりする暇もないのではないでしょうか。せっかくの振り返りの時には、じっくり、じんわり、やってみてくださいね。
希望を持って新しい1年を

毎日、眠りにつく前に、1日を振り返って喜びや悲しみを味わうことができたら本当は一番良いのになあと思います。私は全然そこまでできていませんが、せめて新月と満月に、ウィッシュリストを作ったり、見直したりすることをワークショップでお伝えしています。

毎日、半月、1ヵ月、ができなくても、せめて1年の締めくくりには、時間を作ってみませんか。
大切な人、そばに暮らす人が、何に喜び、何に悲しんでいるのか意外と知らなかったりします。
自分自身が、何に傷つき、何を望んでいるのかも、意識せずに日々を過ごしているかもしれません。
喜びや悲しみをあらためて味わい、望んでいること、大切にしたいことを再確認したら、新しい年を、希望を持って迎えることができますよ。
この連載も、無事に1年を迎えました。慣れないコラムに読みづらい回も多々あったかと思いますが、読んでくださり、本当にありがとうございました。暖かいコメントや共感ボタンでの応援も、とても励みになりました。ありがとうございました!! これを読んでくださったみなさまと、みなさまが関わるその先のすべての方々へ感謝と、祈りをこめて。

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高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

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