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スキンシップ、会話、対話/2013年11月

サプリだけでは生きていけない?

寒くなってきましたね。みなさん、お子さんとも風邪など引いていませんか?

私は先日、久々に喉にくる風邪を引いて、数日間ビタミン剤を食事にプラスしていました。

不思議なもので、身体が回復してくると、徐々にサプリをとるのを忘れます。無意識に、必要・不必要を判断している自分にちょっと感心しました。

私は食いしん坊なので、「美味しい食べ物を食べたい」のであって、「栄養素を摂取する必要があるから食事をしたい」わけではない、ということに気づきました。将来どんなに便利な宇宙食みたいなものができても、私は生きた食べ物から、栄養素を私の消化器で吸収したい。健康なうちは、生命の維持に必要な栄養素でなく、美味しいと感じる、喜びを感じる、楽しいと感じる食事をしていたい。

前置きが長くなりましたが、食べ物をコミュニケーションに置き換えると、用事だけ、要件だけ、情報だけ、を与えてもきっとココロが育たないのではないかな、というお話をしようと思います。

会話のはじまり

赤ちゃんは、たくさんのスキンシップと言葉かけの中で育っていきます。

スキンシップと言葉かけをしていると、まだ言葉を発しない赤ちゃんも、表情やなん語で応えてくれたりして、とてもかわいらしく、いとおしさが増していきます。

「オムツ替えてさっぱりしたね!」

「眠いのね~」

などなど、話しかけて、赤ちゃんの反応にまた返事をして、とココロを通じあわせていきます。

そのうち意味のある単語を返せるようになると大人が歓ぶので、赤ちゃんも嬉しくてもっと返す。こうして相互のコミュニケーションが成り立ちます。

膝の上で絵本を読んで、指さししたり、オウム返しで繰り返したりしながら、言葉を憶えていきますが、これはぬくもりと感情とあわさった、相互のやりとりがあってこそ。単語だけを機械的に聞かされても、生きた言葉、人とココロを通じあわせる道具としては習得できないのではないかな?と私は考えます。
 

スキンシップから、会話へ

スキンシップと会話がセットの乳幼児期が過ぎると、言葉だけでの会話の割合が増えていきます。

ここで、私が願っているのはスキンシップが減っていく分、「スキンシップ的な会話」をちゃんと毎日交わせるといいな、ということです。

「なんだか嬉しそうだね」

「難しい顔してどうしたの?」

「お帰り、寒かったでしょう」

「お休み、いい夢見てね」

抱っこに代わる、いいこいいこに代わる、こんな言葉たち。

あなたに関心がありますよ。あなたに興味がありますよ。あなたの幸せを願ってますよ。あなたが大好きですよ。

そんな想いは、そのまま言葉にしても、むしろ伝わらないことの方が多いのです。

ついつい、遠くから指示をしたり、行動をせかすための言葉かけだけに偏っていないでしょうか。それらがいけないわけでなく、それ「だけ」になってしまうことが怖いのです。

ご飯とおかずとみそ汁を端折って、毎日がバランス栄養食だけですませる食事のようになっていないか、時々振り返ってみたいものです。

対話が教えてくれるもの

子どもたちが学童期に入ると、ぐっとボキャブラリーが増えてきます。

そうしたらぜひ、スキンシップの会話とは別に、お互いの考えを交換しあう対話を楽しんでください。情報伝達ではなく、相互理解のためのコミュニケーションです。

「あなたはそう思うんだね」

「ママは少し違うなあ」

「そうしたからには、きっとあなたなりの訳があるんだよね?」

などと別々の個人であることを前提として、理解しようとするための対話をしていきます。

そこから子どもたちが習得する力は、今後「親しくない人」「よく知らない人」とつながりを作っていく力です。考えや習慣の違う人とも、お互いの差異をあきらかにしながら、解決策をみつけていく力です。

今、学校教育でディベートや発表の機会が作られていきているようですが、家庭でも「違う意見」を交換する機会を持っていたほうが、外での教育の効果も上がるのではないでしょうか。

最も近い家族ですら、違う。暮らしの場を共有するどうしが、違うニーズを持っている。その前提なしに、大人が支配的に子どもを従わせる形で学童期思春期と進んでいくことは、コミュニケーションに対する無力感を育ててしまいそうです。

対話が教えてくれるのは、人の多様性、尊重しあうことの心地よさ、クリエイティブな解決力、と社会を生き抜くために宝物となるたくさんのスキルです。

大人どうしの会話、足りてますか?

毎回このコラムのおなじみの締めくくりは、大人の私たちの振り返りです。

最近、大切に想う人と「スキンシップ的な会話」をしましたか?そんな言葉かけを誰かから受け取りましたか?

最近、「対話」をしましたか?違いが面白い、と思えるような、もっと知りたいと乗り出すような興味を人との間で感じましたか?

私はある時期にはNoだったり、ここ数日はYesだったり、と波があります。波はあっても、慢性的な欠乏症にならないように、コミュニケーションの質をマネジメントできたらいいな、と思っています。

皆さまも、豊かなコミュニケーションを楽しんでくださいね。その中で子どもたちが育まれますように!

Information/お知らせ

未就学児の子育て中の母のための、20分のSkypeタイム

リスニング・ママ プロジェクト

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/entry-11554503630.html

イライラしたら、家族以外の人に話してみませんか?

ただいま毎週月曜9時~13時おためし実施中!窓をあけて換気をするような気軽さでご利用ください。

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/entry-11576261078.html

 

ココロの声を聴く、聴き方。

ブライト・リスニングの体験会を行っています。

詳しくはHPからどうぞ!

http://www.tangerine-labo.com/

 

ブライト・コミュニケーションの実践をブログにも書いています。

連れ子2人と夫とのドタバタ再婚生活や日々のごはんなどもつづっています。のぞいてみてくださいね!

ブログ

http://ameblo.jp/lychee-tangerine/

 

成長を続ける女性のためのコミュニティ【こぶたラボ】では

子連れで参加できる企画をいろいろ開催しています。

合言葉は、人生をおいしく・楽しく・美しく♪

http://www.kobuta-labo.com/

Mama's profile/プロフィール

高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

記事テーマ

「ココロを育てる 聴き方・伝え方♪」

子どもたちには、幸せになって欲しい!ママたちの共通の願いですね。豊かなココロを育て、人とつながる「コミュニケーション力」を育み、社会へ送り出しましょう。ブライト・コミュニケーションを実践していくと、ママの人間関係もぐっとラクに楽しくなりますよ。

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