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イライラの素はどこにある?/2013年4月

怒りがバクハツしちゃうとき

毎日を、笑顔でハッピーに過ごしたい。そう願っているはずなのに、ちょっとしたことで怒りがバクハツ! 後から「ああ…またやってしまった」 そんな風に落ち込むことはありませんか?

「しょっちゅうです。なんとか変えたいとは思ってるんだけど」 そんなあなたはぜひこの先を読んで、何か新しい発見をしてもらえたら嬉しいです。

「あんまりないなあ、毎日ほぼハッピーだわ♪」 そんなあなたにも、実はこの先を読んで欲しいのです。余裕のあるあなたが、「ついつい怒りをバクハツさせてしまう人」のココロのメカニズムを知っていて、共感の気持ちで話を聴いてくれたら。少しだけ彼女の荷物を軽くすることができるのです。

「あんなに怒らなくてもいいのに」という非・共感の気持ちのままで接していると、彼女を落ち込ませるばかりになってしまいます。「あなたはいいママでいいわね」「そうしたほうがいいことはわかってるのにできない私が悪いのよね」とできる人/できない人の分断が増してしまってはますます追い詰められかねません。

怒りバクハツのメカニズム、しょっちゅうな人もピンとこない人も、ぜひぜひご一読くださいね。

最後のプラス1個

「なんであんな小さなことで怒ってしまったんだろう」 自分でも驚くほどささいな出来事がきっかけになることがあります。子どもが何かをこぼした、食事がおそい、出かける時間に遊び始める…ひとつひとつのことは、ささいなこと。

でも、あれとこれとそれとそしてあっちもこっちも、と抱えきれないほどの荷物を持とうとしている時に、「これもお願いね」と気軽な調子でもうひとつ追加されてしまったら。

「いい加減にしてちょうだい!!」なんて思わず怒鳴ってしまう、そんな感じです。

最後の荷物を載せた人は、「どうしたの?いつもはこのくらい持ってくれるのに?」ときょとんとするくらい、小さなこと。でも、そんなこまごました荷物がほんとに数えきれないくらい多くなるのが乳幼児の子育て期。しかも運びたい荷物のすべてを運びきれていないことにも、日々イライラと罪悪感を抱えていたりします。

こまごました荷物とは…。洗濯ものはたたまれずに山になっているし、見ないふりをしていた埃をハイハイし始めた赤ちゃんが掘り出してきたりして。料理をしようと台所に立てば、お皿が積み重なってそうだ、昨夜寝落ちしたんだった!

取りこぼしているあれこれに対して「これとこれは、ま、いっか!」と選択をできる人は、大変にはならないのですが。すべての荷物をひとりで完璧に運ばねば、という幻想を捨てていくのも、子育て期の大人の、ひとつの成長段階かもしれません。

それでも欲ばりになんとかしてできるだけ多く運ぶぞ、と工夫を重ねてキャパを広げるのも成長の方向性としてはありですが、それにも限界があります。どちらかというと、あきらめずに多くを運ぶのを選ぶなら、ひとりで抱え込まずにいかに協力体制を作っていくかを頑張ると、子どもの世界観にもよい影響がありそうですね。

ガマンは解決にならない

用事そのものの量だけでなく、気がかり・怒り・心配ごとなどで気持ちが占領されている時も、ちょっとしたことで怒りやすくなります。緊急厳戒体制なんですね。非常事態なのですぐにサイレンが鳴るようなものです。

例えば近所で不審者情報があった時に、子どもが約束の時間から30分過ぎてようやく帰ってきたら、ほっとすると同時に、そこまでの張りつめた心配が怒りとなって現れるかもしれません。思わず怒鳴ってしまったとしても、それは後から理由を話して、「ほんとに帰ってきてくれてほっとした」「無事でよかった」「とてもあなたを大切にしているんだよ」「怒ってびっくりさせてごめんね。これから約束は守ってね」ということを共有できれば問題ありません。

実際には気になることがあるのに、まぎわらわせたりガマンしていると、最終的には限界がやってきて、たまたま限界の瞬間にそばにいた人はわけがわからない、ということが起こります。

心配事で頭を悩ませながらも夕飯の支度をしているとき、子どもが話しかけてきました。最初ガマンしながら子どもの話にも無理してあいづちを打っています。「子どもの話は聞くべきだ」と思っているから。そうしてるうちに、何か焦がしてしまう。と堰を切ったように大声が口をついて出てしまう。「ああもう!うるさいからあっち行ってて!失敗しちゃったでしょ」

さっきまでうん、うん、と聞いてもらえていたのに急に怒られた子どもは、訳がわからないまま自分が悪いのだ、というメッセージと、追い払われた悲しさが残ります。

これなら、話しかけられた2回目くらいに「ママ、ちょっといま集中したいからお話待っててね」と言えたほうがよかった。自分のほんとの優先順位の高いものを「いい母」でいることの役割に譲ってしまうと、その限界が来た時にバクハツしてしまうんですね。

子どもの話は聞いてあげたほうがいいけれど、どんな時でも無理して聞かなくてはならないわけではない、のです。

「私」は、何に反応しているの?

ガマンの代わりに必要なのは、少しでも「イラっ」と来た時に、自分が何に反応しているかを探す視点です。相手のほうを見ていても、バトルの素になるばかりです。見るのは、自分の中にあるイライラの素。

夜遅いのに大きな音でTVを観ている夫に腹が立つ時、「夫の行動を変えさせるには?」「いやいや、夫だって気晴らしが必要だから」と夫にばかりフォーカスして我慢しているとイライラはなかなか消えません。

ここでフォーカスすべきは、「『私』は何にイライラしているのか?」そして「何を求めているのか?」です。

・忙しい私vs休んでる夫の図式がイヤ → 「洗い物か洗濯たたみ手伝ってくれる?」

・今日は疲れているから静かに過ごしたい → 「音量を絞るかイヤホンにしてくれる?」

・ほんとは別の番組がみたい → 「チャンネルを変えるか、録画してくれる?」

・子どもを寝かせたい → 「子どもを寝かせるまで消しててくれる?」

・お隣の奥さんに騒音の苦情を言われそうで心配→「もう10時だからお隣に聞こえない音量にしていい?」

矢印の右側にある「リクエスト」を、相手を責めずに言えたら、イライラ値はそれだけで少し下がります。相手も、いきなり怒鳴られたり(「自分ばっかり休んでないでよ!」とか、「それじゃ子どもが寝ないじゃない!」とか)するよりも素直にリクエストどおりにしてくれる確率は高いです。リクエストどおりにしてもらえたら、イライラ値はさらに下がります。

伝える前は、相手は私が何を心配して何が気になっているのかまったく気づいていないのですから、突然なじられてはいやな気持が残ってしまうでしょう。不機嫌に黙られたり「そっちこそ、昼間いくらでも休めるだろう、こっちは働いてきたんだ!」なんてバトルになったりしたら、お互いに悲しいですよね。

自分の声に耳を傾ける

怒っている時も我慢している時も、ないがしろにしているのは、自分自身のケアなのです。誰かにイラっときた、それは自分自身に何かしらのケアが必要なサインです。「何に反応しているの?」「ほんとは何がほしいの?」 その問いかけを、相手ではなく自分自身にしてみてください。問い詰めるのではなく、ほんとにあなたの願いを叶えたいから、教えてね、というつもりで。

大人の私たちは知らず知らずにいろんなことをガマンして、引っ込めています。役割を果たすことや、正しい行いをするために、自分自身に耳を傾けることをないがしろにしがちです。

でも、その役割の範囲は誰が決めているのでしょう? 「そんなに大変ならそこまでやらなくていいよ」 周りは意外とそう思っていたりします。正しさの基準も、実際には人によってかなり幅があるのです。

「あ~、またちっちゃなことで怒ってしまった」「私ってダメだなあ」「トホホ」 そんな時こそ、役割を必死で果たそうとする前に自分との対話時間をとって、自分自身の願いを叶えるための行動をしてみてくださいね。役割を果たすより、周りの人はあなたが笑顔でいてくれるほうが、きっと嬉しいですよ。

まとめ

怒りがバクハツしちゃうときのまとめです。

1、たくさんの荷物を抱えていないかチェック! どれかをあきらめるか、他の人の手を借りよう。

2、イライラの素を自分の中に探そう。私は何に反応してるのか?

3、自分が求めているリクエストは何か特定しよう。

4、リクエストを自分で叶える行動をするか、相手にお願いしてみよう。

 

そして、もしも周りの誰かが、バクハツしちゃったら、そのことを責めたり、アドバイスせずに

1~4について、聴き役になってあげてくださいね。

子育て中のみなさんの笑顔が増えますように。

子どもたちの笑顔も増えますように。

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高橋 ライチ

高橋 ライチ 【コミュニケーション・カウンセラー】

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