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保育所や幼稚園で流行する感染症、予防とホームケア

感染症 子どもの病気 教えて!ドクター

(2020年 秋号 掲載)

保育所に通っている1歳児は、約2週間に1回は新しい感染症にかかっていると言われます。年齢とともに病気の頻度は下がる傾向にありますが、入園前に比べて、何度も熱を出したり、咳や鼻水が出るようになったりするかもしれません。一度かかったら、もうならずに済む病気もたくさんあります。予防接種も擬似的にこの原則を利用しています。子どもたち同士が一緒に生活するので、お互いに病気のやりとりをするのは仕方が無いことですが、今までに持たなかった様々な病気の免疫を獲得していく過程でもあるのです。

多いのは特効薬がないウイルス

風邪症状の時、その原因の多くは、細菌ではなく、ウイルスによるものです。インフルエンザなどのわずかなものを除いて、ウイルスに直接効く薬はありませんので、症状をやわらげる対症療法の薬で病気が去って行くのを待つことになります。水分や栄養をとって、ゆっくり休むことも大切な治療です。あわてて夜間救急などに行っても、有効な治療が無いばかりか、より重症の病気をもらって帰ることにもなりかねません。

前日の夜に熱があったら

前日の夜に高い熱があったけれど、朝には下がっていたので登園させた。すると、園でまた発熱して家族に連絡が来た、ということをよく聞きます。病気にもよりますが、子どもたちは午後、特に夕方頃に発熱することが多く、前日の夜の熱が高かったり、夜間の咳がとても強かったときなどは、できれば次の日は休んで休養をとることが望ましいと思います。必要なら昼間に小児科を受診して、熱があったこと、咳があること、また咳は朝昼夜のいつ頃に強くなるかを伝える事が必要です。

病気が治ってきたときにも、登園は、24時間熱がなくなったことを確認してからの方が良いでしょう。

ワクチンで予防できる病気

予防接種がある病気とそうでない病気があります。予防接種が用意されている病気は、それほど人類が苦しめられ、ようやく戦うことができるようになった病気たちです。予防接種には、無料の定期接種と、有料の任意の予防接種がありますが、その重要性に違いはありません。今後より多くの予防接種が無料になることを願っています。入園前には、母子健康手帳を開いて、まだ受けていない予防接種がないかどうか、確認しておきましょう。

スキンケア

近年、荒れた皮膚から入った食べ物の成分はアレルギーの元になり、口からとったものはアレルギーを抑えることがわかってきました。また、伝染性膿痂疹(とびひ)の細菌も、伝染性軟属腫(みずいぼ)のウイルスも、荒れた皮膚から侵入してきます。アレルギー対策にも病気の予防にもスキンケアは重要です。細菌やウイルスを身体のあちこちに飛ばさないように、爪を切っておきましょう。

マスク

新型コロナウイルス感染に対応するため、マスクをしっかりつけておくことが求められています。しかし、子どものマスクは、呼吸が苦しくなる。嘔吐した場合につまらせる可能性。熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。顔色、など体調の変化がわかりにくい。といった危険性も指摘されています。密な場面で無ければ、外しておくことも大切です。

手洗い

手洗いはとても重要です。咳をするときに手のひらで口を覆う人がいます。その人は、ウイルスがついた手で、ドアの取っ手や水道の蛇口、電車のつり革や手すりを持つでしょう。他の人が、そこに触れます。その手で自分の口や鼻、目に触れて感染を起こしたり、帰宅して家の中でばらまいたりします。そんなことになる前に手を洗って、少しでも手についた病原微生物を減らしたいものです。これらの予防策は完全ではありませんが、身体の中に入ってくるウイルスの量を減らすことに役立ちます。

咳エチケット

病気だったり、咳をしている大人や子ども自身には大切なことがあります。それは咳エチケットと呼ばれます。マスクは、病気を予防するには十分ではありませんが、咳やくしゃみで病原体をまきちらさないことには十分役に立ちます。また、咳をするときに手で受けると、それをどこかにつけて回ることになります。ティッシュやハンカチ、長袖の肘の内側で口を覆って咳をするようにします。

 

吉永陽一郎先生

吉永小児科医院(久留米市)院長。小児科専門医、医学博士。福岡大学医学部卒業後、久留米大学病院、聖マリア病院等の小児科、新生児科に勤務。聖マリア病院では、国内初の子育て何でも相談科である育児療養科長を務める。日本外来小児科学会副会長、日本タッチケア協会理事。著書は『子育てのそばにいる人は誰?』(メディカ出版)他。歌う小児科医として各地でライブ活動を展開中!

吉永陽一郎

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