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乳幼児の歯磨きやむし歯予防

子どもの病気 教えて!ドクター

(2020年 冬号 掲載)

約50年前の東京オリンピックの頃、わが国3歳児の90%近くがむし歯の子でした。むし歯の洪水と言われた時代です。

平成28年の歯科疾患実態調査では8.6%と報告されています。9割減少という事になり、今では低年齢の子どもの深刻なむし歯の問題は過去の話のようになりつつあります。

しかし、今でも小学校へ上がる頃には半数ほどの子どもがむし歯になっています。むし歯の程度は低くはなっているものの、幼児期後半は今でもむし歯急増期なのです。

年代を追って乳幼児の歯磨きやむし歯予防についてお話ししましょう

0歳 乳児期

歯ブラシを使えるようになるまでは授乳や離乳食の後、ガーゼを指に巻き磨きます。生後6~7ヵ月ごろ、歯が生えたら歯ブラシを持たせましょう。咽喉を突かないように気を付けてください。ついでに歯茎も軽く拭い刺激を与えます。この頃から歯磨きの習慣をつけ歯ブラシにならせることです。

むし歯にしないために
  • 甘党にしないようにしましょう。
  • 離乳食の味付けはうす味にしましょう。
  • ほとんどのジュース、スポーツ飲料には砂糖が入っています。
  • 甘いお菓子は3歳過ぎからにしたいものです。
  • 親にむし歯が多ければ子どもにも多くなるようです。まずは親のむし歯治療をしましょう!
1歳半ごろ
  • 歯ブラシは2本用意しましょう(子供用と仕上げ磨き用)。
  • 歯ブラシは大きすぎないように。
  • 大人が歯を磨いている様子を見せて、子どもと一緒に磨きましょう。
  • 上の歯は上唇の裏の筋(上唇小帯)を人差し指でガードし奥歯は指で頬を膨らませるようにして磨きましょう。
  • 歯磨きの習慣をつけることが肝心です。
  • フロス(糸ようじ)の習慣を小さいうちから。
2歳ごろ

2歳ごろは何でもまねをしたがる時期なので、歯磨きを教えるいいチャンスです。

  • お母さん、お父さんのリードで寝る前の歯磨きを徹底してください。
    寝る前の歯磨きはむし歯予防の第一条件、朝の歯磨きはエチケットの第一歩。
  • 子どもの口にあった小さめの歯ブラシを選び、楽しい歯磨きを工夫しましょう。明るい所で、よく見て優しく磨いてあげましょう。
3歳から4歳ごろ
  • Let’s ブラッシング
    食べたら磨く」自分の歯は自分で守ることを教えましょう。
    ひとり磨きができたらほめてあげましょう。でも、まだまだきれいには磨けません。
  • 仕上げ磨きを忘れずに!
    歯と歯の間や歯肉との境目の汚れ、そして歯肉の色も観察しましょう。
    磨いたあと、指でさわってキュッキュッと音がすればOK!

仕上げ磨きのポイント
❶歯ブラシはスプーンを持つように
❷軽い力で毛先を歯に当てて
❸小さく横に動かして磨きましょう

歯ブラシ&歯磨き剤

歯ブラシ

年齢表示を参考に、口の大きさにあったものを選びましょう。歯ブラシの毛の硬さは、しっかりめを選びましょう。

毛先がひろがってきたら取り替え時期です。

本人磨き用ブラシと仕上げ磨き用ブラシ、2本用意しましょう。

歯磨き剤

フッ素入りは、歯質強化に効果的です。

量は、グリンピース位を目安に使いましょう。

■私が園医をしている幼稚園(3~6歳)でアンケートをしました。 (n=155,2016年)
❶夜寝る前に毎日確実に歯を磨く(80%)時々(18%)
❷夜、歯を磨いた後、お茶・お水以外何も与えない(97%)
❸おやつの回数は1日1回以下(67%)2回(30%)
❹おやつの時間を決めている(72%)
❺飲み物は主にお茶・お水(71%)、
牛乳、手づくりジュース(17%)

この他、最近の子どもたちは1日2回以上歯を磨きます。これだけできれば、ほとんどむし歯はできませんが、この上にフッ素塗布、シーラント、歯の定期健診と万全の構えでむし歯を予防しているのです。しかし少し手を抜けばすぐにむし歯はできるものなのです。

歯が痛くなったら歯科医院へ行くのではなく、予防のため定期的に健診を受けるようになればいいですね!

 

大橋健治先生

大橋小児歯科医院(大阪府高石市)院長。広島大学歯学部卒、朝日大学歯学部小児歯科学教室に6年勤務後開業。前 高石忠岡地区歯科医師会長。前 大阪小児歯科専門医臨床研究会会長。地域の子どもたちの健全な成長を目指して頑張っています。

大橋健治

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