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子どものむし歯予防とママの歯周病

子どもの病気 教えて!ドクター

(2022年 夏号 掲載)

100人中98人のお母さんが!

この数字は、2歳のお子さんを持つお母さんに「お子さんのむし歯を予防したいと思いますか?」と聞いたところ、「ぜひ予防したい」と答えた方の数です。お母さんやお父さんのこの気持ちが、子どもたちのむし歯を予防して、美味しく楽しく食べられる健康な口と歯の成長を支えてくれています。

歯みがきは気持ちいい、楽しい!

歯みがきは、本来気持ちの良いものです。食べた後に汚れのついたままにしている口では、どうでしょう。子どもたちがお母さんやお父さんと入るお風呂が大好きなのも、きれいにしてもらって気持ちいいからではないでしょうか。

でも、仕上げ磨きで苦労しているお母さんは少なくありません。きっと、むし歯にしないように磨こうと頑張りすぎているからだと思います。仕上げ磨きの時、嫌がるのを足で押さえて、指でほっぺを引っ張り、そして怖い顔をしていませんか?

仕上げ磨きはすぐに口の中に指を入れるのではなく、子どもに話しかけながら、頭をなでたり、口の周りにやさしく触れたりしながら、「お口の中見せてくれる?」と言って歯を見てあげて、それから歯ブラシを口の中に入れるといったように順番にすすめると、お利口に口を開けてくれるようになります。

そして「いそいで磨いてしまうぞ!」ではなく、歯ブラシを途中で休んで「気持ちいい?」と聞いたり、「むし歯菌いたけど、上手にお口開けてくれたから、やっつけたよ!」と話したりしながらするのもいいでしょう。上手に磨かせてもらえれば、お子さんも気持ちよい体験を積み重ねることになり、お母さんやお父さんも仕上げ磨きが楽しくなるはずです。

歯みがきを上手になろう!

歯みがきは、歯ブラシを使ってむし歯の原因となるプラーク(むし歯菌のすみか)を取り除き、むし歯を予防しようとするものです。食べかすをきれいにするだけでは十分とはいえません。食器にこびりついたヌルヌルした汚れは、水で洗い流すだけでなく、ブラシなどでゴシゴシこすらなければ取り除けないのと同じです。

一カ所(乳歯2本が目安)を10回ぐらい丹念に磨くことが大切です。力を入れるのではなく、優しく細かく動かすことがプラークを確実に取り除く秘訣です。こうすると、歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯と歯肉の間、歯の溝などにも毛先が届きやすく、効果的です。

歯ブラシだけではありません!

むし歯は、むし歯の原因菌であるミュータンス菌、プラーク中の細菌が歯を溶かすエネルギーとなる糖(甘いもの)、歯の質(歯の溶けにくさ)、そして時間の4つの大きな要素が関連してできます。

歯みがきは、この中のプラークや口の中に残った甘いものを取り除くことでむし歯を防ぐ、最も大切な予防ツールです。そのほかにも効果的な方法があります。歯の質を強くするためにフッ化物配合歯磨き剤を使ったり、定期的に歯科医院でフッ化物の塗布を受けたりすることもその一つです。

食後の歯みがきの励行は、汚れを長い時間口の中にとどめておかないようにすることで、むし歯の予防に繋がります。すぐ歯みがきができなければ、うがいをするだけでも予防効果が期待できます。よく噛むことも、唾液の分泌を促し、歯の汚れを洗い流します。甘いものをだらだら食べないようにすることも大切なことです。

生活の中でこうしたことに気をつけていけば、お子さんの機嫌が悪いときに、一度ぐらい仕上げ磨きができなくても心配することはありません。

お母さんの口の中とお子さんの口の中は似るものです

お母さん自身、歯みがきが得意でご自分の口の中がきれいだと、お子さんの口の中もピカピカです。お母さんやお父さんが歯みがきを簡単に済ませてしまうようだと、お子さんの口の中ももうひと頑張りであることが少なくありません。

お母さんやお父さんも歯みがき習慣をしっかり身につけ、きれいな歯と歯周病のない引き締まった歯ぐきでいれば、自然とお子さんも健康な歯をもつようになります。

親子揃って、楽しく歯みがきをして、家族みんなでピカピカの歯でいたいものです。そして、こうして身につけた歯みがき習慣は生涯にわたって健康な歯と口を維持することに繋がります。まさに三つ子の魂百までです。

 

田中英一先生

田中歯科クリニック院長 1952年生。岩手医科大学歯学部卒業(1978年)。鶴見大学歯学部小児歯科学教室に11年勤務後、開業。あけぼの保育園・なかよしの森保育園・たから幼稚園 などの園医。地域の子ども達の健やかな育ちを「口のケア」から応援しようと活動しています。

田中英一

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