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紫外線・UV対策

皮ふ・スキンケア 子どもの病気 教えて!ドクター

(2022年 春号 掲載)

日光は私たちに楽しいことを与えてくれ、生活の基本になる大切なものです。日光の中には光のほかに紫外線や赤外線が含まれていて、それぞれ殺菌作用や皮膚でのビタミンDの生産など大いに役立ってくれています。そして人類は長く住みついたその場所で皮膚の色が決められていました。皮膚にあるメラニン細胞がメラニンを作り紫外線の影響を調整してくれていたのです。とても強い光線の下で暮らす人々は、メラニンを多く持つので黒い肌を持ち紫外線の悪影響(皮膚がんなど)を防ぎ、紫外線の少ないところに住む人はメラニンをあまり持たずに白い肌で紫外線を多く吸収しビタミンDを作る。夏になり紫外線が強くなるとその刺激で自分のメラニンが増えて皮膚が黒くなって紫外線を防ぐというのが原則でした。ところがこの原則が少しずつ変化してしまいました。

なぜ、紫外線を浴びすぎたらいけないのか

紫外線が近頃変化しているのです。その多くの原因はオゾン層が少なくなっていることです。オゾン層がフロンの影響で破壊されそのために最近では紫外線の量そのものや有害な波長の紫外線が増え無防備に紫外線を浴びすぎることが問題となってきたのです。最近では紫外線防御は女性のしみ、しわ防御が強調されていたために、子どもたちの防御はサンバーン(赤くなる日焼け)の防止と皮膚癌の発症予防を第一としているのに「おしゃれ」のためと誤解されていることがあります。そうではありません。

さて具体的には

  • ■時間を選ぶ

    紫外線は1日では10時から2時に一番多く、1年では4月から9月に多く、その期間の野外活動は控えめにしましょう。夏のお散歩、お買い物は夕方に! 曇りの日も暑くなくても紫外線は強いことがあります。高原やスキー場に注意 !

  • ■場所を工夫する

    日陰は日向の50%です。日傘、帽子も対策としてよいのですが、道路からの反射が強いのでお散歩の時も日陰を選んで歩いてください。子どもは背が低いうえに特にベビーカーは道路に近いので暑くもなりやすく特別に注意を。楽しい水遊びの時も、外で待つ時なども、何か羽織らせたりしましょう。

  • ■サンスクリーン剤を塗る

    そういう工夫をした上でサンスクリーン剤を塗りましょう。子ども用のものとして売っているものは、ほとんどがかぶれにくい反射材(紫外線を皮膚の上で散乱させて防ぐ)のみのものです。また、子どもは汗をかきやすく塗っても取れやすいので耐水性のものがよく、あまり強くないものをこまめに塗りなおしてください。お友達と一緒にプールに入ってもそのプールが汚れないようにも耐水性が望ましいですね。そしてゆっくりとおうちで石鹸の泡で落としてください。ごしごししないと落ちないものは子どもには使わない方がよいですね。

  • ■赤ちゃんは

    生後半年までは強い紫外線に当たるのは避け、衣類や帽子でカバーしてください。そこまでの小さい子どものサンスクリーン剤の安全性はまだ研究されていないのです。お兄ちゃんのクラブの応援や海などは我慢してくださいね。

終わりに

最近子どもたちの体力が落ちています。外で遊びたくても大気汚染、強い紫外線、温暖化による熱射病などで無理強いできない気もします。しかし、スポーツで得るすがすがしさ、体力、光を浴びてのびのびする気持ち。子どもたちに伝えたいですね。

皮膚科医としては、子どもたちが紫外線に対して正しい知識を持ち、大人に教わりながら防御しつつ上手に外での遊びなどをしてほしいと考えます。

 

岡村理栄子先生

岡村皮フ科医院(東京都小金井市)院長。医学博士。東京女子医科大学卒業。米国エモリイ大学皮膚科に留学。東京女子医大皮膚科講師を経て開業。

岡村理栄子

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