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春先(入園後)の感染症対策

発熱、かぜ 子どもの病気 教えて!ドクター

(2015年 春号 掲載)

春から入園を迎える皆さま、おめでとうございます。お母さまたちも、ハラハラドキドキの妊娠・出産を無事に乗り越え、お仕事への復帰や自分の時間を楽しめることに、張り切っていることと思います。

しょっちゅう風邪は
引くもんだ

ところが、入園したとたんに毎週のようにお熱が出たり、せき・鼻水がぜんぜん止まらない! 「家の子、こんな弱かった? 大丈夫かしら?」なんてことは、けっしてめずらしくありません。

その一番の理由は、集団生活により、病原体との接触が家にいる時とはくらべものにならないからです。春といっても、まだまだ寒い日があったり、最近では真夏のように暑い日もあります。環境の変化は大きなストレスです。さらに大好きなお母さまから離れた集団生活のストレスも免疫力を低下させます。

入園したら、「しょっちゅう風邪は引くもんだ」「わが子も丈夫になるために、毎日戦っているんだ」ぐらいの気持ちでいてください。

身体と心を
休ませてあげる

大切な第一点は、入園前に、予防できる病気のワクチンをしっかり済ませておくことです。母子手帳をもう一度確認してください。

小児の発熱の原因の90%はウイルス感染症、いわゆる風邪です。ウイルス感染症に効くクスリはごく一部です。逆に言い換えれば、普通の免疫力があれば、自然治癒する病気がほとんどです。そこで、第二番目に大切な点は、自然治癒力を高めるように、できるだけ身体も心も休ませてあげることです。

お子さまも毎日お出かけしています。お家にいる時に比べたら、お母 さまとの触れあう時間もぜんぜん足りません。夜は少しでも早く寝かせましょう。お休みの日は、外出を控えて、お家の中でベッタリ過ごしましょう。お仕事に復帰したお母さまなら、なおさら、ご自身もお疲れです。

お医者さんにかかる
タイミング

次は、お医者さんにかかるタイミングについてお話しします。一番かか るかどうか迷うことが多いのが、発熱だと思います。風邪を引いたら、「早く診てもらえば、早く治る??」「早く解熱剤を使えば、早く熱が下がる??」、「早く抗生物質をのませれば、すぐに治る??」、「薬さえ飲ませれば、園を休ませなくて良い??」、「救急外来には、小児科の名医がいつもいる??」など。

子育てベテランのお母さまでしたら、正解がおわかりですね。生後半年以上ならば、40度の発熱が認められたとしても、機嫌と食欲の両方が極端に悪くなければ、あわてる必要はありません。むしろ機嫌が悪くないか、食欲が本当に悪いのかは、お母さまがお家で観察してください。園では、ひどくグズッていたり、まったく食べなかったのが、お母さまに抱っこされたらニッコリして、お家ではけっこう食べるということもあります。お母さまの力はすごいです!

ホームケアのポイント

発熱時のホームケアのポイントは、お子さまの発熱による不快を少しでも、軽くしてあげるように努めることが重要です。頭を冷やすと気持ちよさそうでしたら、冷やしてください。嫌がれば、やめましょう。抱っこだと眠ってくれれば、ずっと抱っこしてあげてください。家事は手抜きして、周りの人に助けを求めましょう。

グズッて眠れない場合、お医者さんから処方された鎮痛解熱剤の手持ちがあれば、使用してみてください。機嫌と食欲が悪くなければ、1日から2日はお家で様子をみて、熱が下がらない場合や、熱以外の症状(せき・ゼーゼー・嘔吐・下痢・発疹など)がひどくなってきた場合は、お医者さんを受診してください。ただし、熱が下がった=(イコール)病気が治った訳ではありません。解熱後、少なくとも1日、頻繁に熱が出る場合は、2〜3日はお休みしましょう。ひと月の半分ぐらい、外来でお会いするお子さまも、入園して1年ぐらい過ぎると、お会いする機会が減っていきます。

「風邪を治すのは人に頼らない」でも「子育てはみんなに頼る」そんな風に考えてみるのも悪くないと思います。

 

近藤久先生

近藤小児科医院(三重県桑名市)院長。藤田保健衛生大学医学部大学院卒業。医学博士、小児科専門医、アレルギー専門医(小児科)、小児アレルギー学会評議員。平成10年より三重県桑名市で近藤小児科医院を開業。診療のモットーは子どもと保護者に寄り添う医療。

近藤久

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