風邪・発熱のことならハッピー・ノート.com!

育児・子育て支援サイト ハッピー・ノート.com
ハッピー・ノートドットコムとは RSSフィード メルマガ登録
  • ウェルカムベビーの結婚式場
  • ウェルカムベビーのお宿

風邪・発熱のよくある相談と対処法

発熱、かぜ 子どもの病気 教えて!ドクター

(2011年 冬号 掲載)

いよいよ冬となり、風邪が流行するシーズンになりました。

風邪を防ぐためには手洗い(爪のブラッシングを含む)、うがいなどの予防が大事ですが、保育園や幼稚園、小学校などの集団生活をしている場合、風邪を完全にシャットアウトすることはなかなか難しいと思います。

そこで、実際に風邪にかかってしまった場合の対処法で、よくお母さま方に聞かれることをお答えしたいと思います。

Q. 子どもが風邪をひいた時、お風呂に入れてもいいですか?

診察終了後にお母さま方からよく受ける質問です。もちろん体温が37.5℃以上の発熱をしている場合にはひかえたほうがいいですが、風邪の症状が改善し、1日を通して体温が37.5℃未満でしたらお風呂に入れてあげても問題ありません。
なぜなら、お風呂の蒸気はのどに適度の加湿効果も与え、入浴することで皮膚を清潔にして新陳代謝も高めます。

「風邪気味=お風呂はだめ」という従来の考え方は必ずしも正しくはありませんので、お子さまの調子がよければ、お風呂に入れてあげてください。
入浴後、身体をよくふき、髪の毛もよく乾かして、湯冷めをしないように心がけてください。

Q. 私(母親)が風邪をひいてしまったのですが、母乳をやめた方が いいですか?
風邪薬を飲みながら、母乳を与えてもいいですか?

お母さまが風邪をひき、授乳するのがつらいほど体力が消耗してしまっている時は無理に授乳をする必要はありません。まずはゆっくり休んでお母さまの体調を整えましょう。

お母さまが風邪から回復する時には、風邪のウイルスに対する免疫ができてきますので、赤ちゃんは母乳を飲むことで、このお母さまの免疫の一部をもらうことができます。したがって、母乳を飲み続けていることは赤ちゃんの健康を守ることにもなります。
ただし、お母さまの熱が38.0℃以上ある場合には、赤ちゃんに悪影響をおよぼすことがありますので、授乳をひかえてください。

授乳中のお母さまが風邪症状でつらい時には、医師の診察のもとで処方された風邪薬であれば内服してもかまいません。この際、医師には「授乳中であること」を必ず伝えてください。
市販の風邪薬の中には赤ちゃんに悪影響をおよぼす可能性のある成分が入っていることがありますのでくれぐれもご注意ください。

お母さまが薬を飲むことをとても心配している場合には、授乳直後に内服することをお勧めします。こうすることで、次の授乳の時間までの間に赤ちゃんに移行する薬の量を減らせますので、さらに安全になります。

Q. 子どもが高熱を出してしまった時どうしたらいいですか?
解熱剤は使った方がいいですか?

38.5℃以上の高熱の時には、なるべく薄着にしておふとんは掛けないようにしてください。
「えっ」と思われるかもしれませんが、高熱の時におふとんを掛けてしまうと余計に熱がこもってしまい、更に体温が上がってしまうからです。 お子さまの体は大人と違い、思いのほか汗が出ません。 そのため「汗をかけば熱が下がる」という定義には当てはまらないのです。

そこで最も効果的な解熱方法とは「首の後ろ、わきの下、股のつけね」を氷や保冷剤で、冷やすことです。 この三か所には太い動脈(頚動脈、腋窩動脈、鼠径動脈)があり、ここを冷やすことにより冷めた血液が全身に巡り解熱を促します。
この方法を医学的3点クーリング法といいます。

実際の対処法は、氷枕などを使い首の後ろを冷やし、保冷剤や氷等をタオルや靴下に包み、わきの下や股のつけねに縛るようにしてください。こうすることでお子さまが動いても取れにくく効果的です。 また、熱を下げるためのクーリングウェアも市販されていますので、利用するとより効率よく熱を下げることが可能です。
注意点としては、手足の先が冷たくなった時には、手袋、靴下などで保護しつつ、体の中心部分のクーリングをすることです。

解熱剤の使用に関しては各医療機関にて様々な意見がありますが、原則として解熱剤自体が元々の熱の原因を治すのではないため、その解熱効果は一時的であり数時間後には再び熱が上がってしまうことがほとんどです。
したがって緊急処置のために解熱剤を使用する事はあっても、繰り返し使用することはお勧めしません。

 

坂本浩一先生

横浜みなとみらいにある「MMわんぱくこどもクリニック」の院長。藤田保健衛生大学医学部卒業後、東邦大学病院小児科に入局。帝京大学病院助手、伊豆大島での離島診療医などの経験を経て、2008年にMMわんぱくこどもクリニックを開業。アレルギーを専門とする。地域とのコミュニケーションを大切にしており、ママさん達のタウン誌などにも多数寄稿している。
坂本浩一先生監修の、予防接種スケジュール・ワクチン情報配信携帯サイト『チックン!予防接種』はコチラ

坂本浩一

この記事に投票しよう


この記事のみんなの評価

35

6

0

この記事にコメントしよう

コメントを見る


注目TOPICS

発熱、かぜの関連ドクターコラム

ココもみてね!ココもみてね!

  • ウェルカムベビーの結婚式場
  • ウェルカムベビーのお宿
Happy-Note
Happy-Note 2024特別増刊号
Happy-Note For マタニティ
Happy-Note For mum

注目トピックス

Weeklyゴーゴーリサーチ ★投票受付中★

今週の投票

どうする・どうした初節句のお祝い
抽選で5名様に『図書カード500円分』をプレゼント。
投票する
今週のプレゼント
ミキハウス子育て総研の認定評価事業
  • 「子育てにやさしい住まいと環境」子育て支援のマンションと住宅
  • 小学生に贈りたい住まいと環境
  • 「ウェルカム“子育て・シニア”共生住宅」シニアとの多世代共生型住宅
  • ウェルカムファミリーの子育てスマートホーム
  • 「ウェルカムファミリーの自治体」安心して移住できる地域を選定
  • 「ウェルカムベビーのお宿」赤ちゃん連れ安心!認定の宿泊施設
  • 「Child-friendly HOTEL for travelers」お子さま連れ訪日外国人にオススメの宿泊施設
  • 「ウェルカムファミリーのスキー場&スノーパーク」スノーデビューにおすすめの認定スキー場
  • 「ウェルカムファミリーの観光地」お子さま連れにおすすめの観光地
  • 「ウェルカムベビーの観光施設」お子さまと楽しくおでかけできる観光施設
  • 「ウェルカムベビーの結婚式場」赤ちゃん連れにも優しい会場で素敵な式を
  • 「ウェルカムベビーの神社」赤ちゃん連れにも安心の認定の神社
  • 「子どもを通わせたい保育園」保護者の支持の高い先駆的保育園を選定
Happy-Note編集部twitter
ハッピー・ノート編集部ブログ
ハッピー・ノート編集部フェイスブック

このページのトップへ

Copyright © 2011 Mikihouse child & family research and marketing institute inc. All rights reserved.