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夏バテ対策 バランスのよい食事と水分補給を

発熱、かぜ 子どもの病気 教えて!ドクター

(2011年 夏号 掲載)

昨年の猛暑は私の住む東北地方、岩手県でも大変でした。成人の私でも例年とは異なり過ごしにくくエアコンなしでは眠れない毎日が続きました。

全国で老人の熱中症でお亡くなりになったお話がマスコミを騒がしましたよね。小児、とにかく乳幼児も種々の問題があったことでしょう。

さて今年はどうでしょう。年々地球の温度が上がっているとのこと、またそれに節電が叫ばれております。今年の夏バテ対策は?

夏の健康問題とその対策

暑い夏に多い子どもの健康問題は水分不足からの脱水症と腸管感染症があげられます。

脱水症にならないように

小児の体温調節機能は大人より未熟です。小児は環境温の影響を受けやすく高温下に長時間置かれたり、高温で多湿な状況下での運動に自己の体温調節機能が破綻し脱水症、熱中症を発症します。

30、40年前までは、子どもは夏は麦藁帽子をかぶり、薄手のシャツを着て遊ぶ、環境温が上がる午後1~3時は昼寝をするのが当たり前の生活でした。しかし昨今のクーラー、テレビ、ゲーム等の生活様式の変化に伴い、このような生活をする小児はほとんど見られなくなりました。熱を放出できなくなると脳浮腫など多臓器不全が起こってくる可能性があることも覚えておかなければなりません。

治療の基本は体温、水と電解質の管理です。日陰の涼しい場所で衣類の調節、水や氷嚢等を利用した物理的冷却が有効であります。そして電解質の含んだ水を十分に与えることが家庭でやれる対処法と考えます。
嘔吐を伴うなど水分摂取が困難な時などは医療機関での輸液が必要となります。意識状態がおかしくなる、けいれんを起こすなど、重症の場合はICUで管理されることもあります。夏は普段より多めの水分補給をお願いします。

食中毒に注意

次に腸管感染症、言い換えれば夏は食中毒に注意の季節です。食べ物は高温下にさらされると傷みます、腐ります。そして細菌の温床になります。病原性大腸菌、サルモネラ、キャンピロバクターなどの細菌による腸管感染症、胃腸炎を発症するのです。下痢、嘔吐そして発熱を伴うこともあります。

これらの症状は水分喪失、水分摂取ができなくなり脱水状態の治療が必要となることもあります。また細菌感染の治療もきちんとやらなければならず抗菌剤投与など医療機関での治療を必要とします。

これら食中毒予防には食品の衛生、調理する人も食する人も手指の清潔が第一です。

普段からきちんとした食生活を

暑い夏の健康問題についてお話しましたが、普段からの食生活も考えなければいけないと思います。

最近、食欲不振を示す幼児が増加していると言われています。これは家庭での育児過剰などが主因となっており、貧困社会や物の欠乏していた時代にはほとんどみられなかったことです。
哺乳期にはミルク嫌い、離乳期には離乳困難、幼児期には少食、偏食となって現れます。食事を強制することが原因で、子どもが摂食時に不快感をもち、食事を拒否するようになります。

この強制と拒否が悪循環を示し、子どもは食欲不振になり食物をみると嘔気や嘔吐を示すようになる、これを心因性食欲不振といいます。ミルクが濃すぎたり薄すぎたり、あるいは離乳食の味付け、調理形態の不適当なことが原因となる食事性食欲不振といわれるものもあります。

この他、食の細い子、基礎疾患を持っている子の二次的な食欲不振もありますが、これら普段から食に問題を持つ子は、暑い夏にもっと食欲不振が助長され、夏バテに陥っていくことが大いにあると思われます。普段からきちんと何でも食べられる子に育てていって欲しいと思います。

今年の夏は涼しい部屋に閉じこもっていることなく、元気に暑さを乗り切ってください。規則正しい生活、バランスのとれた1日3回の食事、いつもより多めの水分摂取で、暑い夏と仲良く過ごしてください。食材の吟味、調理器具や食器の衛生、手指の清潔もお忘れなく。

 

山口淑子先生

山口クリニック(小児科)院長。1975年東京女子医科大学卒業。国立療養所盛岡病院(現独立行政法人国立病院機構盛岡病院)などの勤務を経て、1998年に岩手県岩手郡滝沢村に山口クリニック開業。病児保育室キッズケアルーム風船併設。小児科専門医。アレルギー専門医。岩手県医師会常任理事。

山口淑子

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