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子どもたちの健康のために今の時期注意すべきこと、流行っている病気などについて、タイムリーな情報を小児科の先生からお届けします。
八木 由奈
八木 由奈先生のプロフィール
平成5年兵庫医科大学卒。八尾市にて夫婦で小児科を開業。日本小児科学会専門医。日本アレルギー学会専門医。大阪小児科医会理事。大阪小児科医会感染症サーベイランス委員として、大阪府の感染症発生動向調査事業を担当。実生活では二児の母。

ヘルパンギーナなどの夏型感染症の流行にご注意ください(2014年7月22日更新)

ドクターニュース

2014年7月22日

ヘルパンギーナが増加しています

7月になり梅雨が明けると、本格的な夏がやってきます。この時期は、蒸し暑さからあせもやとびひなどの皮膚のトラブルを起こすお子さんが増えてきます。汚れや汗をそのままにしておくと、このようなトラブルを起こしやすくなります。こまめにシャワーを浴びて皮膚を清潔に保ち、部屋の温度や湿度の上昇にも気を付けましょう。また、夏休みの炎天下に、海やレジャーにはめをはずしすぎると、脱水症や、やけどのような強い日焼けを起こす場合もあります。体調に十分気を付けて、楽しい夏休みをお過ごしくださいね。

 

さて、第27週(6月30日~7月6日)の全国約3,000の小児科定点医療機関からの報告1)によると、第1位の感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第22週以降減少が続いています。都道府県別の上位3位は大分県(8.22)、愛媛県(7.78)、島根県(7.04)となっています。第2位のヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第19週以降増加が続いています。都道府県別では、鳥取県(7.16)、宮崎県(5.28)、奈良県(5.03)、大阪府(4.96)、東京都(4.65)と続きます。手足口病・ヘルパンギーナのいわゆる夏型感染症はまもなくピークを迎えます。引き続きご注意ください。

腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症にご注意を2)

腸管出血性大腸菌(EHEC)とは、人に下痢などの症状を起こす病原性大腸菌のうち、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす大腸菌のことです。牛などの家畜のふんに多く存在し、夏季に多発し、食中毒(食あたり)の原因となります。O157が有名ですが、この他にO26、O111、O128およびO145などがあります。ETHCにかかると、重い腎臓の合併症(溶血性尿毒症症候群・HUS)を起こすことが知られており、乳幼児の場合この合併症で死亡してしまうこともあるほど、怖い合併症です。

 

EHEC感染症が多発する夏季は、他の食中毒菌が増えるのにも適した気温であり、気温の条件に衛生条件などが加わって発症します。肉の十分な加熱処理、調理器具の十分な洗浄やこまめな手洗いを行うなどの食中毒の予防を徹底しましょう。特に、低年齢の小児はEHEC感染とその後のHUS発症のリスクが高く、徹底した感染予防が重要です。さらに、過去には動物とのふれあい体験での感染と推定される事例も報告されており、動物との接触後の充分な手洗いや消毒が必要です。

お知らせ

1)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)速報データ

http://www.nih.go.jp/niid/ja/data.html

2)国立感染症研究所感染症発生動向調査 週報(IDWR)

<注目すべき感染症>腸管出血性大腸菌感染症 

http://www.nih.go.jp/niid/ja/ehec-m/ehec-idwrc/4841-idwrc-1427.html

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