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子どもたちの健康のために今の時期注意すべきこと、流行っている病気などについて、タイムリーな情報を小児科の先生からお届けします。
藤岡 雅司
藤岡 雅司先生のプロフィール
ふじおか小児科(大阪府富田林市)院長。大阪市立大学医学部卒。大阪小児科医会、富田林医師会などで予防接種を担当。子どもたちのアドボカシー活動の一環として予防接種制度の充実を目指している。

2012年3月下旬の感染症情報

ドクターニュース

2012年3月22日

B型インフルエンザの流行はまだまだ続く?

インフルエンザの報告数は2月上旬をピークに減り続けています。最近はテレビや新聞で報道もされることもほとんどなくなりましたね。でも、減っているのはA香港型だけのようです。

 

2月中旬から続いているB型インフルエンザについては、全国の流行情報を見る限り、あまり減っていません。B型インフルエンザによると思われる学級閉鎖もそれなりの数になっているようです。

 

でも、3月下旬から2週間余りの春休みの間に、うまくいけば終息していくのではないかとも考えています。4月に入ってもインフルエンザでお休み、というのでは、せっかく入園・入学・進級したのに、子どもたちにとって楽しくないですよね。

インフルエンザの出席停止期間の基準が変更される予定です

さて、インフルエンザ(新型や鳥インフルエンザ以外)の出席停止期間の基準ですが、現在は、熱が下がってから2日間はお休み、ということになっています。これは、学校保健の約束ごととして昭和53年9月に決められた内容が今までずっと使われてきたのです。(ちなみに、昭和53年より前は、熱やセキなどインフルエンザの主な症状がなくなってから3日間、という決まりでした)

 

それが、今年の4月1日からは、インフルエンザにかかったら最短でも5日間はお休みで、学校に行けるのは、熱が下がってから2日間(幼稚園や保育園では3日間)たってから、ということになる予定です。

 

熱が下がったからといって、すぐに登校や登園できるわけではないので、保護者の方々にとってはうれしくない変更のように感じられるかもしれませんね。

なぜ出席停止期間の基準が長くなるのでしょう?

10年ほど前から抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザなど)が使われるようになり、それまでよりは少し早く熱が下がるようになりました。とくにA型インフルエンザでは、タミフルを服用して1日から2日で熱も下がり、見た目には元気そうになるお子さんが増え、保護者の方々だけでなく、小児科医としても、効き目はすごいなあと実感したものでした。

 

でも、そこに落とし穴があったのです。抗インフルエンザ薬を使用すると数日は早く熱が下がります。また、セキやハナに含まれるインフルエンザウイルスの量も少しは減るようです。だからといって、他の人にうつさない、もう集団生活に戻っても大丈夫、といえるだけの状態にはなっていなかったのですね。

 

「熱が下がった」ということだけでは、他の人にインフルエンザをうつすかどうかの目安にならなくなってしまったのです。これでは、感染症の流行を広げないという出席停止期間の基準が意味のないものになってしまいます。

 

そこで、「発症から5日以上たつとインフルエンザウイルスはほとんど出なくなる」という最近の報告をふまえて、上のような基準の変更に至ったわけです。なお、幼稚園や保育園に通う幼児については、「年齢が小さいほどウイルスを出す期間が長い」という報告から、「熱が下がってから3日間」と、小学校以上のお子さんよりも1日長い基準とすることになっています。

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