いつも読んでくださり、ありがとうございます。野菜ソムリエの香月 りさです。
空気がひんやりと乾燥した季節になってきました。寒さが苦手な方にはつらい季節ですが、この冷たい空気や日中の寒暖の差があることで、美味しくなってくる野菜がたくさんあります。
冬に旬を迎える野菜がそうで、ほうれん草や白菜、大根やブロッコリーなどは冬になるとどんどん甘くなってきます。
どうして寒くなると甘くなるんでしょうか?
冬の野菜は多くの水分を持っているので氷点下の気温になると凍ってしまいますが、
凍らないようにするために、野菜の細胞の中のでんぷんを糖に変え糖分を増やしていくので、野菜の甘みが増してくるんです。
寒さから身を守るために野菜が頑張ってくれるおかげで、冬の野菜はより美味しく甘くなるんですね。
スーパーでは一年中並ぶニラも寒さにあたり甘みが増す野菜のひとつで、これからのシーズンは甘みのあるニラが並ぶようになります。
ニラは一度収穫してもまた伸びてきて、30日後にはまた収穫出来るほどに成長し、1シーズンで何度も刈り取ることが出来る生命力が強い野菜!
これからの風邪やインフルエンザが流行る季節には積極的に食べて欲しい野菜の一つです。
ニラと言うと、=餃子やレバニラに代表されるようにスタミナメニューに欠かせない野菜で、独特の匂いや刺激が特徴です。
この匂いがお子さんには少し敬遠されがちな野菜の一つなのですが、これからの季節に出てくる
一番刈りのニラは別格!
「一番刈りのニラ」って聞いたことありますか?
たっぷり栄養を蓄えて成長したニラを一番最初に刈ったニラの事で、葉がやわらかくて甘みもあり、一年で最も美味しいと言われています。
市場には1月頃に並ぶそうですが、残念ながらパッケージ等には一番最初に刈ったニラとの記載はありません。
軸が太く、葉は幅広で肉厚なニラをお店で探してみてください。
写真 左が一番刈りのニラ。刈る回数が増えると、右のように幅が細くなっていきます。
香りも良くとても甘みがあるので、生でサラダにして食べても美味!
食べやすい大きさにカットし、トマトと一緒にドレッシングであえたり、ひと束をシリコンスチーマーにいれ加熱するだけで葉がしんなりとして甘味が増してくるので、絞ってお浸しにしたり、たまごの黄身と合わせるとより食べやすくなります。
香月 りさ 【アクティブ野菜ソムリエ 野菜ぎらい克服塾講師】
記事テーマ
子育てにおいての大きな悩みのひとつは、子供の食生活。離乳から成長期にかけての偏食や好き嫌いなどは、身体や心を育む上で影響を与えてしまいます。「野菜ぎらい克服塾」の現場から、それを克服するヒントをご紹介します。 キッズ野菜ソムリエの母で「野菜」「話す」のプロが、食べる喜びや野菜のおいしさなど、身体と心を元気に育むベジフルライフをお伝えします。