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【ママのための自分育てコミュニケーション講座20回目】「産後を夫婦で乗り切るためのヒント1」/2017年11月

産後うつを予防する
初めての出産後は24時間体制で授乳やおむつ替え、入浴、寝かしつけなど、慣れない育児で時間がかかってしまったり、
お手伝いに来てくださる方がいなくてパパも仕事が忙しいとママは家事もこなさなければならず、本当に大変です。
産後の回復時期はパパが一週間くらい手伝うという感覚ではなく、産後は夫婦二人で乗り切るつもりで、パパは主体的に家事、育児をする気持ちでいてください。
 
それは、前回ご説明したとおりに、ママの体の大きな変化とそれに影響される心の変化で、ひどく気分が落ち込んだり、イライラしていることが続くと気がつかないうちに「産後うつ」状態になることがあるのです。

不安な女性.jpg


 
産後うつとは、産後に現れるうつ症状ですが、パパや両親の協力を得られず、1人で育児のすべてを抱え込んでしまっているママほど発症しやすいといわれ、「家事も育児も完璧にこなしたい」と考えすぎてしまう人や、責任感が強い人は特に注意が必要です。
うつ病の一種と考えられて、その割合は産後の女性の5~10%と考えられています。
 
それを防ぐためにも妊娠中、それ以前からの夫婦や家族のコミュニケーションを良くしておくことが重要です。 
夫婦だけの時はできたことも、子どもが生まれて毎日の睡眠不足、栄養不足などで疲れが積み重なっていきます。
 
以下のようなことを参考にされてください。
1、完璧にできなくていい
家事や仕事は自分のイメージ通りにできたとしても、子育ては寝てくれない、飲んでくれない、泣き止まないなど、コントロールできないものですし、不測の事態も起こります。それがイライラの原因にもなりますので子どもに合わせたスケジュールにして、コントロールできなくて当たり前と時間も心もゆとりを持ち、育児のハードルを下げましょう。

洗濯物イクメン.jpg


 
また、育児の合間に家事をするくらいに家事のハードルを下げ、パパはそれをカバーしてください。
その時にパパは決して「手伝うよ」と言ってはいけません。パパは手伝うのではなく、家事を自分がする人という意識を持ってください。
パパも仕事があって大変だと思いますが、ここが肝心です。
夫婦二人で乗り切りましょう。
 
ママはパパのやり方が気に入らなくて「私がやった方がいいわ」とイライラするかもしれませんが、パパも完璧にできないのは当たり前、パパに対するハードルも下げてください。パパのできないことよりも、できたところをほめてあげるとパパも気分よく家事育児をしてくれるでしょう。
 
2、睡眠時間を確保する
睡眠不足になると精神的に不安定になることも多いので、睡眠時間はとても重要です。

イクメン赤ちゃん.jpg


昼間に「子どもが寝ているうちに家事をしよう」と思うかもしれませんが、ある程度、夜にまとめて寝てくれるようになるまでは無理をせず、昼間でも睡眠を優先してください。
パパが休みの日は子どものお世話をしてもらい、ママは長く寝かせてもらうことをお勧めします。
3、悩みを人に相談する
わかっていてもついついしてしまうのが、ネットや育児書を読んでそのとおりにならないことを気にしてしまったり、
他のお子さんの成長と比べてしまいがちですね。

それを一人で悩んでしまうと堂々巡りになってしまいますので、ママ友や家族や専門家に悩みを打ちあけられるといいですね。

見るだけでなく、聞くだけなく、吐き出すこと。
イクメン抱っこ.jpg
他のママも同じようなお悩みがあったりするとお互いに気持ちが楽になったり、それで仲良くなったりします。
 
この時期の人との交流は本当に大事です。

親も一歩ずつ成長していくつもりで焦らずにですね。
 
次回は、
4、家族や人との距離感の変化 
5、自分の気持ちの伝え方、コミュニケーション 
6、夫婦お互いにご苦労様とねぎらう 
についてお話したいと思います。
気分の落ち込みや強い疲労感は早めに相談を
産後うつは誰でもなる可能性があります。ママは1人で抱えこまないでください。
また周りの人も気にかけてママとコミュニケーションをとるようにしてあげてくださいね。
 
「やる気が出ない、気分が落ち込む。産後うつかもしれない…」と感じたら、きずなメール・プロジェクトエジンバラ産後うつ質問票(EPDS)http://www.kizunamail.com/epdsで気分チェックしてみて気になる時は地域の保健センターなどで早めにご相談してください。
1ヶ月健診で産婦人科医に相談するのも一つの方法です。
 
 
 
参考文献  「新しいパパの教科書」NPO法人ファザーリングジャパン著
特定非営利活動法人 きずなメール・プロジェクトエジンバラ産後うつ質問票(EPDS)

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Mama's profile/プロフィール

藤原 万梨子

藤原 万梨子 【親子コミュニケーションカウンセラー】

記事テーマ

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」

『毎日忙しい、大変だけど、楽しい!』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド(小さい頃の自分)があなたに何かを伝えているのかも?「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。

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