【ママのための自分育てコミュニケーション講座23回目】「そもそも癒しって？」｜輝くママ

【ママのための自分育てコミュニケーション講座23回目】「そもそも癒しって？」/2018年1月

肝心なのは緊張と弛緩のバランス

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」というテーマで心理面の様々な角度から22回お話しさせていただきましたが、今回は「自分を癒しながら」の「癒し」についてのお話です。

「癒し」という言葉をどのような意味で、どのようなイメージ感覚で使っているのかは人それぞれ違っています。

癒しは、ざっくりいうと、「ほっとする」「ほっこりする」「疲れが取れる」「ゆるむ」「ほんわかする」「やさしい」「やわらかい」「あったかい」などの感覚で使っていらっしゃるのではないでしょうか？

これは緊張（固まる、張る）の反対の弛緩（柔らかくなる、ゆるむ）で、緊張状態から解き放たれた状態のことで、私たちは通常この二つの状態を行ったり来たり繰り返しています。

緊張というとストレスがイメージされて悪く思われがちですが、ピンと張りつめた緊張状態がとてもイキイキとしてやる気があって素敵に見えたりしますし、ストレスがかかることによって体はストレス耐性（ストレスに対する抵抗力）を上げて、一時的に免疫力も上がります。でもストレスが長く続くと疲れが出て耐性も免疫力も下がってしまいます。

肝心なのは緊張と弛緩どちらにも偏り過ぎることなく、自律神経系でいう交感神経（緊張）と副交感神経（ゆるむ）のバランスです。

癒しの幅は広い

妊娠、出産後はこの自律神経系が不安定になりやすく、それは心と体の両面に表れ、妊娠前よりもイライラしたり疲れやすくなります。

この時期を快適に乗り切るにはこのバランスをなるべく穏やかにしたいものですが、ご相談を受けてお話をお聴きすると

産後うつのように産後の体と心のバランスを崩す方の中には、長年ストレス状態にあったり、人間関係や家族関係の緊張が続いていて出産をきっかけに心身ともに調子を崩す方も多いようです。

子育てをきっかけに前半で書かせて頂いたインナーチャイルドセラピーや心理療法などでご自分の子どものころの心の傷を深く癒される方もいらっしゃいますし、日々の中でのお子さんの愛くるしさやご家族に癒されるということもあるでしょう。

そういう意味では、妊娠から子育ては本当に癒しの宝庫であると思います。

癒すと一言で言っても、少しのリラクゼーションで癒されリフレッシュできる方から、心の傷を癒す（治療）が必要な方まで癒しは幅が広いのです。

癒しとは固まった状態をゆるめること

簡単に言うと癒しとは、固まった状態をゆるめること。

体をゆるめるとホッとする『癒された』という感覚を感じることができます。

単純に全身をぎゅっと固くして、それから全身の力を抜くだけで癒された状態になります。

（なんだかそれだけでは、癒された気がしないかもしれませんが）

おしゃべりをすること、ストレッチをして体をほぐすこと、歩くこと、お風呂に入ること、ダンスをする、エステやマッサージを受けるなど、体を動かすと体の緊張がほぐれてゆるみ、体から心もほぐれていきます。

この方がもっと気持ちが良くて癒された気分になりますね。

また、脳の緊張をほぐすために音楽を聴いたり、気持ちの良い風景や絵や写真を眺めたり、ぼーっとする、ちょっとしたうたた寝は脳の疲労回復になります。

いつでもできるのは腹式呼吸です。

深くてゆっくりな呼吸を意識することで自律神経系が穏やかになり、副交感神経が優位になります。

気持ち的には「癒された～」という感覚は少ないかもしれませんが、十分に緊張がほぐれて心と体が癒された状態になります。

癒しを求めて遠くに行く必要はありませんが、できることなら、ご家族にお願いして、

短時間でも静かな一人の時間が過ごせるといいですね。

固まったものをゆるめると自動的に癒され、そしてまた固まる。ゆるめる。

そのバランスを日常生活で意識して、自分で癒せるようになれます。

心と体をゆるめて疲れをためないようにしてくださいね。

Information/お知らせ

▼家族パノラマの調査を行っています。あなたの心の空間での家族の位置を書いていただいて、その図を見ながら関係性を解説いたします。

ご興味のある方はホームページから連絡をお願いいたします。

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Mama's profile/プロフィール

藤原万梨子【親子コミュニケーションカウンセラー】

記事テーマ

ママのための自分育てコミュニケーション講座「自分を癒しながら、より輝く女性に」

『毎日忙しい、大変だけど、楽しい！』のはずが、本当は子育てが辛いという方は、もしかしたらご自分の内側のインナーチャイルド（小さい頃の自分）があなたに何かを伝えているのかも？「子育ては自分育て」お子さんがあなたのインナーチャイルドの鏡となり、本当のあなたの心の声に気づかせてくれるのです。悩みはあなたがより豊かに輝く為の気づきの入口です。