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赤ちゃん・子どものアレルギー

アレルギー 子どもの病気 教えて!ドクター

(2013年 夏号 掲載)

アレルギーの病気は子どもに高頻度に見られます

小児科外来ではかぜを中心とする感染症が一番多いのですが、次に多い疾患がアレルギーです。最近、子どものアレルギーはどんどん増えてきており、今では軽いものも含めると約4割~5割のお子さんがアレルギー疾患にかかるといわれています。以前は、「赤ちゃんのときにアトピー性皮ふ炎や食物アレルギーが多く、2歳を過ぎると気管支ぜん息、小学校入学とともにアレルギー性鼻炎や結膜炎が増えてくる」といわれていましたが、最近では、乳児期のぜん息(乳児ぜん息)や、幼児の花粉症も増加しており、すべてのアレルギー疾患が低年齢化しています。

「乳児ぜん息」が増えています

最近は、乳児ぜん息といわれるように、1歳前のいわゆる乳児期にぜん息を発症する子どもが増えています。原因として、乳児期からダニの感作※が進んでいること、またRSウイルスなどの気道感染症との関係がいわれています。RSウイルスなどの気道感染症後にかぜをひくと、ぜん息発作が起こるようになります。ただし、かぜは小学校に入学する頃にはひかなくなり、それにともなってぜん息発作も減少する傾向があるようです。また最近、家族の喫煙、特に母親の喫煙は赤ちゃんのぜん息の発症に密接に関わっていることが分かっています。

感作:生体が抗原に感じやすい状態になること。アレルギー準備状態。

「アトピー性皮ふ炎」はまだまだわからないことが多い病気です

赤ちゃんのアトピー性皮ふ炎は食物アレルギーを合併していることが多いのですが、食物除去などのアレルギー対策だけでは皮ふ炎のコントロールがうまくいかないことが多いのも事実です。実は、両者がどのように関わっているのかは、まだよくわかっていないのです。
日常生活の中にも、アレルギー以外に、感染、汚れ、乾燥、汗など、赤ちゃんひとりひとりに、異なる悪化因子が存在していることが多く、アレルギー対策以外にも個々のお子さんによってきめこまやかな日常生活の対策を立てなくてはいけません。当然、治療方針もお子さんひとりひとりで異なってきます。このため、医師の意見もいろいろあり、その結果、民間療法などのいろいろな情報が氾濫しています。

日本皮膚科学会のガイドラインでは、治療の3本柱として①悪化因子の除去、②スキンケア、③薬物療法(ステロイドを中心としたぬり薬、のみ薬)が明記されており、この3本柱のうち一つでも怠ると、皮ふ炎のコントロールが難しくなります。医師からアトピー性皮ふ炎の可能性があると言われたら、専門家のきちんとした指導のもとに、総合的に治療をしていきましょう。

気管支ぜん息との関わりについて

赤ちゃん・子どもの、卵・牛乳・小麦アレルギーの多くは、原因食物の除去を行うことで成長とともに8割~9割のお子さんが食べられるようになります。

しかし除去食を続けているのに、なかなか卵、牛乳、小麦などが食べられないお子さんも見受けられます。
こういったお子さんの中には、気管支ぜん息やアトピー性皮ふ炎をともなっている場合があり、それらのコントロールがよくない場合、気道や皮ふを通してアレルゲンが侵入することにより、食物アレルギーのIgE値※が上がる原因になるといわれています。このようなお子さんは、まず、気管支ぜん息やアトピー性皮ふ炎の治療を十分行うことが大切です。

IgE値:アレルギー反応に関与しているIgE抗体の血中数値。

 

八木由奈先生

平成5年兵庫医科大学卒。八尾市にて夫婦で小児科を開業。日本小児科学会専門医。日本アレルギー学会専門医。大阪小児科医会理事。大阪小児科医会感染症サーベイランス委員として、大阪府の感染症発生動向調査事業を担当。実生活では二児の母。

八木由奈

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