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空気と化学物質(シックハウス、大気汚染物質と人体への影響)

アレルギー 子どもの病気 教えて!ドクター

(2018年 夏号 掲載)

環境の問題の大気汚染は、日本でも以前から、一部の地域で見られていました。石炭を主要エネルギーにしていた頃は、各地で降下ばいじんや硫黄酸化物の汚染がみられ、さらに無数の自動車等からの窒素酸化物による汚染が加わりました。 昭和46年の「大気汚染防止法」施行後、横ばいか、改善しましたが、浮遊粒子状物質(SPM)の増加、酸性雨、オゾン層の破壊、地球温暖化などの地球規模の環境問題が注目されています。

主な大気汚染の原因物質

硫黄酸化物【SOx】

高度経済成長の時代に、工場からの煙などに含まれる硫黄酸化物(SOx)による大気汚染が進行し、大きな問題になりました。酸性雨の原因にもなり、気管支炎や喘息を引き起こします。

窒素酸化物【NOx】

工場や火力発電所、自動車、家庭など発生源は多様です。現在も、排出ガス規制などにより排出量を減らす努力が続けられています。のど、気管、肺などの呼吸器に悪影響を与えます。

光化学オキシダント【Ox】

窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)が、紫外線を受けて光化学反応を起こすことで生じる物質です。高濃度の光化学オキシダント(Ox)が大気中に漂う現象を光化学スモッグといいます。近年では、海外からの影響も指摘され、注目されています。目の痛みや吐き気、頭痛などを引き起こします。

粒子状物質【PM】

工場などの煙、鉱物の堆積場、ディーゼル車の排出ガスに含まれる黒煙などのほか、土埃など自然現象によるものもあります。洗濯物や室内の汚れなど生活環境への被害が発生しました。呼吸器疾患やガンなどと関連が言われています。
10マイクロメートル以下は浮遊粒子状物質【SPM】と言います。
また、さらに小さい粒径2.5マイクロメートル以下は、微小粒子状物質【PM 2.5】と言います。
都市部の自動車交通量の急増に伴い、浮遊粒子状物質(SPM)による大気汚染が深刻化しました。気管支や肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器疾患だけでなく、肺ガンなどの可能性が言われています。

黄砂

春の風物詩、春霞や朧月の原因の一つが黄砂です。黄砂が、飛んでくる途中の中国で硝酸イオンを吸着して、普通自動車70万台の二酸化窒素に相当する量が日本に運ばれてきていると言われています。またさらに問題なのは、PM2.5が黄砂と一緒に中国から飛んで来ること。
鼻などで炎症を誘発します。これに花粉がまじると、花粉症などのアレルギー症状はさらに、悪化します。黄砂は太陽の光を邪魔したり、「地球温暖化」との係わりなど問題視されています。中国も早くきれいな空気になってほしいですね。
一方で、黄砂は炭酸カルシウムを含み、酸性雨を中和する効果もあるそうです。また、リンやカルシウム、鉄などの無機養分が付着しており、海に落ちると鉄分などの供給源となり、東シナ海では黄砂が供給する栄養分で植物プランクトンが増え、これをえさにして魚が育っていると言われています。

揮発性有機化合物とシックハウス症候群

これまでの室内空気汚染問題は、開放型暖房器具(石油ストーブ、石油ファンヒーター)から発生する窒素酸化物や、ダニ・カビなどのアレルゲンによるものが中心となっていました。しかし近年、新築、改築した家に入居や、新乗用車を購入した人から、「目がツーンとする」「頭やのどが痛い」「ゼイゼイする」といった相談が保健所等に多く寄せられました。この症状はシックハウス症候群と呼ばれ、住宅の高気密化や揮発性有機化合物(VOC)を放散する建材・内装等が原因です。また、家具・日用品の影響、カビ・ダニ等のアレルゲン、化学物質に対する感受性の個人差など、様々な要因が複雑に関係していると考えられています。
余談ですが、シックハウス症候群という言葉は和製英語。欧米ではシックビル症候群(Sickbuilding syndrome; SBS )と呼ばれています。
ホルムアルデヒド、トルエン、パラジクロロベンゼン等の13物質の指針値について、一般的な鼻やのどに明らかな刺激感覚を防ぐことを指標として室内濃度が設定されました。またトルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン3物質の指針値は、長期間の曝露によって起こる毒性を指標として設定されました。室内空気質の総揮発性有機化合物(Total Volatile OrganicCompounds; TVOC)の暫定目標値が設定されています。それに併せて、建材も改良され、揮発性有機化合物を吸着して汚染を防ぐものも出てきました。昭和46年には、「大気汚染防止法」が施行されて、いろいろな取り組みがされています。これからも、綺麗な空気と仲良しになりたいですね。

参考:日本の大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
http://aqicn.org/map/japan/jp/

参考資料:環境再生保全機構ホームページ(http://www.erca.go.jp)
環境省 大気汚染に係る環境基準 愛知県衛生研究所 衛生化学部 生活科学研究室

 

柴田雄介先生

柴田小児科医院(東京都台東区)院長。帝京大学医学部卒。医学博士。順天堂大学医学部小児科学講座 非常勤助教。趣味は、スキー、水泳、自転車、音楽(アメリカンミュージックとちょっとだけオペラ・オペレッタ)。

柴田雄介

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