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カフェインというのは、いつ見つかったのか！？

コーヒーの発見にはカフェインが重要な役割をもっています。

たとえば、伝説の一つ。カルディの伝説。

木の実を食べたおとなしい山羊が、夜通しとても騒ぎまくったのが原因で、山羊飼いのカルディが修道院に相談したというもの。

その修道院の院長が、その効能を使い、「眠らない修道院」として夜の勤行に使われ有名になったというものです。

ですが、まだ成分としては見つかっていません。

成分として「カフェイン」が命名されたのは、１９世紀初頭のころになります。

カフェインを発見したのは、お医者さん。

「フリードリープ・フェルディナント・ルンゲ」という方です。

小さい頃から鋭い観察力を持つ少年だったそうです。

そして、もう一人。この方の存在があってこそ、ルンゲさんはカフェインを発見することになりました。

それが、「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」。

世界的な詩人です。名前だけでも聞いたことがあるかと思います。

ゲーテは、詩人として有名ですが、実は、科学者でもありました。

コーヒーの愛飲者で、過剰摂取すると害になる成分があるという確信を持ち続けていました。

２人が出会ったとき、ルンゲはまだ２５歳。まだ学生でした。

ルンゲが発見した植物科学の実験結果を見せたことにより、感動したゲーテがモカコーヒーの豆を渡し、成分分析をやるよう勧めたのが最初です。

そのわずか２、3ヵ月後、カフェインの抽出に成功しています。

参考：珈琲大全（田口護著　NHK出版）