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生命保険ってだれのため?

FP福耳先生の家計見直し

(2010年 夏号 掲載)

ママ・パパの大切なお子さま。
将来への夢を抱いて、
輝かしい未来を実現してもらいたいから、
今回は保険について真剣に語り合いましょう!

職業柄、いろいろなお客さまから家計見直し相談をお受けします。その中でたまにいらっしゃるのが、「生命保険に入っていない」という方。それも、ご家族をお持ちで、お子さまがいらっしゃる方です。

理由をたずねると、返ってくる答えは
「私、長生きしそうなので必要性を感じないのです」
「私は健康には自信があるんです」
「私が死んでしまったら、そのときはそのときで何とかなるでしょう。妻が働くと思いますし…」
というものが大多数。

しかし、「子どもの教育費の積み立てはやろうと思っているのです」とおっしゃる方も多いのです。お子さまのことをちゃんと考えていて「お金をかけてあげたい」と思っていらっしゃいます。

そこで、あえて申し上げます。
「お子さまのためにきちんとした生命保険に入ってあげてください!」


なぜでしょうか?


まずは確率のお話です。30歳の男性の「65歳生存率」は86.6%。

わかりやすく言えば、30歳の男性が100人いたら、65歳までにそのうちの13~14人は亡くなるのです。イメージでは、高校のクラスの同級生50人いたとします。65歳のときに同窓会をやると、同級生の7人くらいはお亡くなりになっているのです。結構な確率ですよね。さらに、公的な生活保護を受けることになってしまった原因の1位・2位は「世帯主の死亡」「世帯主の病気・ケガ」です。

「万が一のことがあったら妻が働く」と安易におっしゃる方も多いですが、お子さまの身になって考えてあげてください。パパが天国に行ってしまっただけではなく、ママも仕事で外出がちになってしまいます。お子さまはパパもママも同時に奪われてしまうのです。

お子さまは生まれてくるときにご両親を選べません。早く亡くなるママ・パパのもとに生まれたお子さまはかわいそう。キチンと備えてくれないママ・パパのもとに生まれたお子さまはもっと不幸だと考えられませんか?


「100人のうちの13~14人」に入ってしまったときのための備えをキチンと考えてあげましょう!

なぜ、おせっかいにもそんなにキチンとした生命保険に入ることを熱く説くかというと…、実は、私が高校生のときに父親を急性心筋梗塞で失っているのです。父親が生命保険金という形で私たちに十分なお金を残してくれたお陰で、私は大学も卒業でき、FPとなり、こうして皆さんに記事を通してお会いすることができました。お客さまの人生とお金、そして保険に関わる現在の仕事に、非常に思い入れと誇りを持って取り組めているのも父親のお陰です。いつもどおりに朝、元気に会社に出かけていった父親は、その5時間後には天国に行っていました。人が亡くなるときは案外あっけないものなのです。

その父親の口癖は「健康にだけは自信があるんだよ」でした。普段健康であっても、それは「長生きすること」を保証してくれるわけではないのです。


皆さんはどうお感じになりますか?

福耳先生

FP(ファイナンシャル・プランナー)。2級ファイナンシャル技能士(国家資格)。日本国内だけではなく香港・スイスの金融事情にも通じる国際派FP。「あなたが人生・いのちの主人公、お金は使うためのもの」がモットー。やさしい言葉でお金の本質を伝えます!

福耳先生

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