ママのためのぷち心理学
最近のパパは、家事への参加度が高まっています。たとえば、朝のゴミ出しやお風呂掃除に食器洗い、休日には料理に腕を振るうというように。こんな風にがんばっているパパですが、ママの立場から見るとどうでしょうか。
ほぼ完ぺきなパパ家事に満足するママもいますが、実は、こっそり次のような不満を漏らすママもいます。
「大雑把だから、結局私が見て、後始末をすることに…」
たとえば、お掃除やお料理などは、やり残しがあったりするとのことです。ゴミがあちこちに残っていたり、お料理の後、炒め物の油が派手に飛び散っていたり、洗い物がそのままだったり、などなど。
たしかにこれでは、ママも素直に喜べないでしょう。では、パパ家事がかえってママの不満になってしまったのは、なぜでしょうか?
それは、すべきことの全体が見えていないからかもしれません。だとすれば、この点をママからきちんと伝えた方がよいでしょう。1つの家事の全体像をパパに見せ、後片づけまで含めて完了させることが家事なのだと、パパに知ってもらうためです。
また、言葉で行動を促すことも大切です。その際、気をつけたいのは言葉のかけ方。「ゴミ処理まできちんとやってくれないと、私が後で困るわ」(ネガティブ・フレーム)と言うよりも「ゴミ処理まできちんとやってくれると、私が後で助かるわ」(ポジティブ・フレーム)と言った方がよいでしょう。
結局目指すところは同じなのですが、このちょっとした表現の違い(フレーミングの違い)が相手の気持ちや意欲を左右することが、私たちの研究からも明らかになっています。心理学では、この効果を、「目標フレーミング効果」と呼びます。
そして、小さなことでも「ありがとう」の言葉が添えられるといいですね。もちろん、これはお互いにですが。
こうした気配りで、パパもさらにやる気が出て、気持ちよく家事に取り組めるのではないかと思います。そして、ママが本当に喜べるパパ家事へと近づいていくことでしょう。
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