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「ちょっとだけ」から始めてみる

ママのためのぷち心理学

(2018年 冬号 掲載)

「さあ、そろそろ家中の掃除を始めなければ」と思いつつも、なかなか重い腰を上げられないといった経験はありませんか?ちょっとだけブログを見てからと思っているうちに、次々と読みたい記事が現れ、あっという間に時間が経ってしまうのは、よくあることです。

「ちょっとだけ」と思って始めたにもかかわらず、知らないうちにそれを続けてしまうのは、なぜでしょう? それは、「慣性の法則」が働くからです。

「慣性の法則って何? もしかして物理の話?」と思わず引いてしまう人がいるかもしれません。そもそも慣性とは、運動の現状をそのまま保とうとする(つまり、いったん動き始めると、ずっと動いている)物体の性質を指します。

心理学的にも、人の行動には慣性の法則が当てはまります。つまり、たとえあまりやりたくないことであったとしても、いったんある行動を始めてしまえば、何となく続けてしまうのです。

この「行動の慣性」は、少し面倒な仕事や家事、勉強などにも活用できます。たとえ気が進まなくても、「ちょっとだけ、5分だけ」と始めた部屋の片づけを、結局は30分以上続けたりする効果が期待できます。

「行動の慣性」は、ママ自身にだけでなく、子どもたちや夫にも使えます。お風呂でお湯につかるのを嫌う子どもなら、とりあえず「ちょっとだけ、お湯につかってみようね」と誘ってみるのもいいでしょう。野菜を切る作業を夫にバトンタッチしたいという場合には、「ちょっとキュウリ切って〜」から始めて、「あ、ついでにニンジンも」と続けていくと、タマネギのみじん切りまで完了してくれるかもしれません。要は、最初から「えっ、面倒そう…」と感じさせず、気軽に始めてもらうことです。

ぼーっとテレビを見ている夫に、「私はこんなに忙しくしてるのに、ちょっとは気を遣って手伝ったらどうなのよ!」と声を荒げると、お互いにトゲトゲしい気持ちになってしまいます。気分を害せずに行動してもらうことができれば、その方がいいですよね。

ママだけでなく子どもや夫も、やるべきことを「ちょっとだけ」と気軽に始めることで、家族みんなの心理的な負担感を減らし、家中に軽やかな空気が流れるといいですね。

 

三宮真智子先生

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。“どうすれば本当に賢くなれるか”というテーマで、コミュニケーションと思考の関連についての研究に取り組んでいる。一般向けの著書として、『メタ認知:あなたの頭はもっとよくなる』(中公新書ラクレ)などがある。専門は、認知心理学、教育心理学。

三宮真智子

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