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希望の力

ママのためのぷち心理学

(2022年 冬号 掲載)

生きていくうえで、「もうダメかも…」と弱気になったり自信を失ったりすることは、けっこう多いものです。そんな時、私たちを支えてくれるものは「希望」です。ひどくがっかりするような出来事があっても、絶望せずに希望を持ち続けることができれば、新たな局面が開けることも少なくありません。

「希望理論」で有名な心理学者スナイダーは、希望を持ち続ける力(希望力)が果たす役割について調べました。ひどい成績を取った時に、それでもなお希望を持ち続けるかどうかによって、希望力の高い学生と低い学生の2つのグループに分けました。すると、能力が同じであっても、希望力の高い学生は低い学生よりも大学の成績がよかったのです。また、小学生についても、学校の成績が知能テストの点数よりも希望力の高さと強い関係があることがわかりました。

この結果は、希望を持ち続けることが、困難な状況にも負けず、あれこれと工夫して、結局は目標達成につながると解釈されています。これは、学校の成績だけに限りません。スポーツでも同様で、希望力の高いアスリートがよい結果を出します。

このことから、子どもたちの希望力を高めてあげることの大切さがわかります。とりわけ生まれてからの数年間、好奇心のかたまりのような子どもたちは、次々といろいろなことにチャレンジしていきます。当然、うまくいかなかったり失敗したりすることもあるでしょう。この時、ママやパパがどのような声かけをするかが、とても重要です。

責めたりけなしたりするのはもちろんNGですが、「やっぱりダメだったね」「あなたには無理よ」などと言うのも避けましょう。では、どう言えばいいのでしょうか? たとえば、「惜しかったね」「もうちょっとだよ」「また今度やってみようか」といった励ましが有効です。そして、少しでもうまくできた時には笑顔で拍手するなど、一緒に喜んであげて、「すごいね!」「やったね!」と、大いにほめてあげたいものです。

こうした周りの態度に接することで、子どもたちは、「今できなくても大丈夫」「やり方を工夫すれば、きっとできるようになる」ととらえることができ、希望力を次第に高めていくことでしょう。

 

三宮真智子先生

大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。学術博士。“どうすれば本当に賢くなれるか”というテーマで、コミュニケーションと思考の関連についての研究に取り組んでいる。一般向けの著書として、『メタ認知:あなたの頭はもっとよくなる』(中公新書ラクレ)などがある。専門は、認知心理学、教育心理学。

三宮真智子

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