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ピアノの楽しみ方④ピアノレッスンに大切な「か・き・く・け・こ」/2014年2月

「か」=「環境をつくる」
始めにこれは、アップライトピアノ・グランドピアノで必ずしも練習すべきだ!ということではありません。
 
ここでいう「環境」というのは、いつもお家の中に「ピアノ・もしくは音楽」が身近に感じられるように生活をつくることです。
もちろん、本来の楽器である、縦型のアップライトピアノ・横長のグランドピアノで練習できる環境があれば尚良い環境だと思います。しかしながら、現代の様々なことから、電子ピアノを練習楽器とされるお子様が増えてきているのも現状です。
電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノの違いについても後々書いていきたいと思っています。
 
では、生活に音楽・ピアノを身近に感じられるようにするには、どうしたら良いのでしょうか?
 
まず、リビングに音楽が聞けるようなオーディオプレイヤーを置いて、朝起きたら何か一曲、お母様が朝ごはんの用意をするときに一曲、お子様が遊んでいるときに一曲、ご飯を食べているときに一曲と、どの時間でも構わないのでご家庭のご都合に合わせて音楽を聴きながししてみましょう!
 
朝ごはんを作りながら、子どもも騒ぐしそんな状況ではないと思われる方ももちろんいらっしゃるでしょう。。
しかしながら、そのようなときこそ、同じ時間でも、割りとスローテンポ「ゆっくりした速度」の曲をかけることで慌ただしさが和らいでくるはずです。「音楽」は、「時間の芸術」なのです。ゆったりした曲を聴くことで心に余裕が生まれます。
これは、お母様の心身に良い結果をもたらすだけでなく、お子様も「聴きながし学習する」「精神安定」など様々な良い結果を生む1つになると思います。
 
「聴きながし」というのは「じっくり聴く」のとは全く違うものと思いますが、脳の発達の著しい幼児期というのは、この「聴きながし」でも脳に発達を促します。
すぐに効果がでるといったものではありませんが、毎日、何かしら音楽を聴いたり、ピアノを弾き続けていくことで、俗にいう「キレる子ども」となりにくいという脳科学者による研究結果も発表されています。
先日、このようなご相談を受けました。「主人が、なぜピアノを娘にさせるのか?世の中で生きていくのに必要ない!と毎回ピアノのレッスンのことでケンカになるのです」と。
相談された方の娘さんは、私の生徒さんではありませんが、私なりにいろんな経緯を伺ってお話しさせて頂きました。
もしかしたら、この相談者と同じような出来事がよくあるのかもと思いましたので、ここで再度書かせて頂きます。ピアノの楽しみ方②でも書きましたが、脳内コントロール・脳内のバランスコントロールにピアノを弾くということはとても良く、脳内のバランスがよいと精神的に心が安定していきます。
それから、精神的な安定の重要性は、幼児期から、成長期にかけ、1人の大人になっていくうえでももちろん非常には大切なことですが、精神的に安定しているお子様は、「集中力が凄くある」のです。
ピアノや音楽は、あまり勉強に関係がない・世の中に出てそれほど必要性が一般的にない!そう感じてらっしゃる方には、特に音楽・ピアノが幼児期、成長期に身近にあることはとても重要だと感じて頂ければ幸いです。
「き」=「聴くこと」
お子様の話や思いを沢山聞いてあげて下さい。
例えば、ピアノを習っているお子様が、弾きながら、眠たくなったり、ガチャガチャ弾いていたら、「ガチャガチャ弾かないの! 起きてるの? なんでちゃんと弾かないの?! だめでしょ!」と言わず、「なぜ、この子は眠たくなったのだろう? なぜガチャガチャ弾いたりしたのだろう?」とお母様ご自身が考えてから、お子様に聞いてみて下さいね! 問題を解決する近道となるはずです。
「く」=「クリエイティブであること」
ピアノ・音楽は、間違わずにできたから終わり!というものではありません。
よくあるケースとして、きちんと弾けているのに、音楽の色彩がなく、感動がない音楽というのが、繰り返してただ弾くだけという練習をしたときにあります。
これでは、本人は楽しくないでしょうし、聴くほうも楽しくありません。
音楽ではない!ということになります。
ですから、常にクリエイティブであることは、ピアノ・音楽をする上で重要です。そして、生きていく上でも大切なことです。
ピアノの練習でマンネリ化するのはこれが欠けているからというのも1つの要因となるでしょう!
例えば、お母様ご自身がまず、「空は青い!」という発想をお持ちなら「空の色はいったい何種類くらいあるかな~ブルー・濃い青・薄い黄色・淡いピンクに、白、グレーに金に近い白」等、1つの題材に対して多様な色彩豊かな感覚を持っていると良いでしょう。
「空は青い」と育ったお子様と「空の色は無限」と育ったお子様の感覚が変わっていくのはわかって頂けるかと思います。
「け」=「経験を増やす」
「百聞は一見にしかず」ということわざがありますが、音楽・ピアノのレッスンにおいてももちろんとても大切なことです。
是非、ピアノのレッスンに対して積極性を持つこと、これは、非常に大切なことです。ピアノの楽しみ方③にも書きましたが、音楽・ピアノの生演奏に沢山触れることが大切です。
また、これについては後々書いていきたいと思っていますが、コンクールや発表会・何かしら人前で演奏することもとても大切なことです。
「こ」=「こだわりを持つ」
これは、音楽・ピアノを楽しんでいく上で重要です。
こだわりを持ちすぎて、他人との協調性が薄い! これはよくありませんが、音・音楽に関してこだわりを持ち演奏するのはとても大切なことです。こだわりを持つためには、お家で練習するときに、沢山練習しているお子様が、お母様に、「お母さん、私のピアノどう?」と聞かれたときに、「いいんじゃない?!」とこたえる、これはよくありません!! 具体的に答えることがとても大切です。例えば、題名が、「悲しいワルツ」だとしましょう。お子様の音は楽しそうな音だったとします。そしたら、お母様の言葉で、「なんだか楽しそうに聞こえたから、題名のイメージが伝わらない。もっと悲しい気持ちがわかるように、悲しい気持ちになったエピソードを一緒に考えてみましょう」とお子様に提案してみて下さい。
二人で楽譜のメロディでもっとも悲しい音はどれかを探すのも、コミュニケーションや感性を育てます。
子どもの脳は想像力の発電所です!
柔らかな成長期の脳は、沢山いろんな想像力を持ち、それは大人の脳の理解を越えたところにあることもしばしばです。
日々の会話等から「こだわり」「個性」が作られていきます。かける言葉は非常に大切な役割を担っています。
 
それから、大人は子どもに教えているようで沢山学んでいるんだなと、私はレッスンの中で子どもたちから沢山のことを気づかせてもらっています。
 
ソチオリンピックがいよいよ始まりましたね!! 次回はフィギアスケートなどで使われた曲などについても書いていきたいと思っています。
いつも、心にピアノ・音楽を!!
次回もお楽しみに~!!

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楳寿 あかり

楳寿 あかり 【音楽教育家】

記事テーマ

「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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