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ピアノの楽しみ方「78」同じ曲で応用することが大事/2020年3月

同じ曲でもたくさん学べます
ピアノの学び方というのはご指導されている先生によってやり方が違うかとは思います。基本のクラシックを先生が信頼している教材を用いてレッスンする方法、テクニックと楽典、好きな曲を弾く方法、教材プラスコンクール楽曲、ソルフェージュに作曲などをする方法、その子、その子に合う学び方をしてくださる先生、先生のやり方を学ぶ生徒等、様々かと思います。
 
今回はある1例ではありますが、「好きな曲を弾きたい!」 基本は、「曲で学びたい!」というまさに美味しいとこどりな学びの方法をご紹介いたします。
 
ある生徒さんは同じ楽曲をずっと弾いていきたいとある日おっしゃっていました。私が「そろそろ飽きない?」と聞いても「まだまだこの曲でいい!この曲が弾きたいんだ」とおっしゃるので、ヤマハネットプリントというネット楽譜を使用していましたが、そこで同じ楽曲を使い、まず、入門編で弾きたい曲をマスターする、リズムもしっかりわかり、譜読みも自分で行うことができます。出てくる表現記号などを教えて、楽譜の構成や調の理解などを読み深めていきます。
 
入門編が終わったら同じ楽曲の初級編へと移っていきます。同じ曲なのですが、リズムも若干違いますし、アレンジが異なったり、調が違う場合などもあり、転調の良い勉強となります。
また、コードも書かれてありますので、コードも覚えていくことができます。そうやって入門編からの延長で耳慣れた、聴き慣れた、弾きなれた楽曲をまた新しい気持ちで学ぶことができ、その生徒さんはまだまだ飽きません。そうやって、初級編が完成していきました。
次は初級から中級です。左手伴奏がまたまた複雑になっていきます。伴奏系をまず、どのようなスタイルであるか、このようなパターンはこう使えるなどをレッスンしていきます。まだまだ飽きずに楽しそうです。
また、入門、初級、初級から中級編とつないでいく事での変化とだんだん難しいのが弾けるようになってきている自信へと繋がっていきます。そして、中級に入った辺りに同じ楽曲でジャズバージョンがあったりしますので、リズムに苦戦しながらも、リズムをマスターしてクラシックやポピュラーとはまた違うリズムの発見をし、体験します。そしてその頃には、また、以前した、入門、初級あたりは、みたらパッと弾けるようになっていましたし、記憶にしっかり残っていて、自分の財産になっているようでした。そして、上級に入ります。「できるかな?」と不安になりながらも、気持ちが前向き、「絶対弾けるように頑張る!」と取り組んでいます。
あくまで1例ではありますが、お子様がピアノが好きである1曲にハマった場合の練習方法としてこのような勉強の仕方もあります。
教える方も、色々な発見と、学び方は非常に参考になり、生徒さんからレッスン方法を教えてもらったような気分になりました。
好きな曲がなかなか見つからない、見つからないと練習のテンションが上がらない、そんな場合はこのようなレッスンもオススメです。
 
いつも心に音楽&ピアノを♪♪

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楳寿 あかり

楳寿 あかり 【音楽教育家】

記事テーマ

「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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