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ピアノの楽しみ方⑤オリンピック選手の練習時間とピアニストの練習時間 /2014年3月

ソチオリンピック、フィギュアスケートで使用された楽曲について
ソチオリンピック、フィギュアスケート、日本代表の演技に涙なくては観られない、、メダルより素晴らしい演技に、「ありがとう~!!!!!」がいっぱいです。
 
羽生結弦選手の100点超えにも驚かせられましたし、なんといっても、浅田真央選手、何回観ても涙が自然と溢れてきます。。
 
さて、今回のコラムでは、浅田真央選手のショートプログラム・フリープログラムで使用された楽曲について少しだけ書きたいと思います。両方とも、とても大好きな曲です。
 
浅田真央選手のソチオリンピック ショートプログラム曲は、フレデリック・ショパン「ノクターン第2番」。
 
この「ノクターン第2番」は、ピアノの詩人と呼ばれるショパンの最も有名なノクターン作品の1つです。
1830年から1831年にかけての作品。
ノクターンは、全部で21作品。
「ノクターン」は、ショパンが20歳の時から晩年に至るまで、ほぼ均等に創作されたと言われている。
ほとんどが3部形式であり、左手の定型の伴奏の上に、右手は甘美で感傷的な旋律を歌っています。
 
 ピアノ制作会社プレイエル社長カミーユ・プレイエルの妻、マリーに献呈されたとされる「ノクターン」の語源は、ラテン語の「Nox」から派生したと言われています。
「ノクターン」は、夜の黙想・瞑想という意味。
日本では「夜想曲」と呼ばれています。
アイルランドの作曲家ジョン・フィールドの影響を強く受けていると言われてはいますが、ピアノの詩人と呼ばれる一面がよく現れている作品で、ショパンを語るに外せない作品であることは間違いないでしょう。
 
 ソチオリンピック フリー曲、「ラフマニノフ作曲「ピアノ協奏曲第2番」。
 
伊藤みどり選手が、1992年にアルベールビル冬季オリンピックで銀メダルを獲得したフリーの曲でもあります。
浅田真央選手は、初めはバレエをされていたけれど、フィギュアスケートは足首を鍛えるとのことからフィギュアをはじめ、伊藤みどり選手のようになりたいと夢を持っていたそうですね。
夢が現実となった浅田真央選手、いったい日々どれほど練習していたのでしょうか。。いつかインタビューで週7日八時間と言うのを聞いたことがありますが、本当にここまでストイックに頑張り続けている浅田真央選手の精神力に頭が下がります。。
 
では、フリープログラムで使用された楽曲について少しだけ書きたいと思います。
ロシアの作曲家、ラフマニノフによる1901年作曲のピアノ協奏曲。
ラフマニノフは、幼い頃から音楽の才能に優れていましたが、24歳の時、最初の交響曲1番を批評家から酷評を受けてノイローゼになりました。しかしながら、精神科医ニコライ・ダールによって見事に回復し、この協奏曲は、ダールに捧げたと言われています。初演から大成功の協奏曲です。
 
ラフマニノフの幼い頃からの才能、これは浅田真央選手とも重なる点がいろいろありそうですね。。
才能、これには隠れた並々ならぬ努力の塊が存在する、これはどんなに優れた人であったとしても表と裏がこのように存在すると私は思います。
 
音楽・ピアノを弾くと、その人の哲学や人生・持って生まれた物・センスが表れます。
 
フィギュアスケートの選手は、スポーツというよりは芸術家に属しているように私は感じます。
 
音楽とスケート上での踊りのマッチング、絵に描いたような瞬間・瞬間の美しさ! この世のものと思われない感動の連続! 本当に良いものを観させて頂きました。
きっと自分との戦いの連続だったと思います。
「ピアニスト」とよばれている方々の練習はどのくらいでしょうか?
これは人によって違うと思いますが、
1日八時間という方もいれば、1日五時間という人もいるし、いろいろあるはずです。しかしながら、やはりフィギュアスケーターのように、血のにじむような大変な練習量だと思います。ピアノの世界はとても楽しいです!!しかし、やはり楽しいだけでは、ストイックに頑張り続けていく美学がそこにあります。
では、ごく一般的に、ピアノの練習はどのくらいしたらいいの?
たまにこのような質問を、保護者の方や生徒さんから受けます。
 
私はいつも逆に質問します。
 
「どれくらいしたら良いと思いますか?」と。
すると、「小学1年生だから、30分くらい?!」「学校の宿題が沢山あるから、15分」「発表会・コンクールを頑張りたいから、3時間くらい?!」様々な答えが返ってきます。
 
年齢に応じた練習だといえば、きっと、どれも間違いではない!のでしょう。
 
しかしながら、私は「時間」より「目標」を意識して練習してほしいといつも思います。
 
時間にしてしまうと、だらだら弾いても「はい、時間がきたから練習や~め~た!」とか、「弾けないけど、時間がきたから終わる」とか、、これでは何を目標にピアノに取り組んでいるか全くわからなくなってしまいますね。
 
そもそも、ピアノを習うということは、「ピアノが弾けるようになりたい!」「名曲をサラサラかっこよく弾きたい!」「ピアノが大好き」など思いはいろいろあるはずです。まず、これを見失わないようにしましょう!!
 
それから、「目標」を叶えるために「下位目標」を定めることを忘れないようにしてください。例えば、「発表会でソロ曲・エリーぜのためにを弾く」と目標を決め、3ヶ月取り組むなら、最初の1ヶ月目、譜読、毎日フレーズごとに片手ずつ~。2ヶ月目曲奏づけ、弾き込み、3ヶ月目、暗譜。など簡単にまず大きな目標を立ててみてください。
 
 
それが出来たら「下位目標」、最初の1ヶ月目、第1週目、右手何小節、左手何小節~第2週目、第1週目の復習、右手何小節、左手何小節、第3週目、第1、2週目の復習、右手何小節~左手何小節、第4週目、今までの復習、右手何小節、左手何小節、といった感じで予習、そして復習で再確認といった譜読み。
 
まず、「これをクリアする!」「自分ならできる!」そう言い聞かせて自分で練習に取り組む姿勢が大切です。あくまで一例ですので、お子様をよく観察し合う練習方法を探してあげて下さい。分からない場合は、先生にアドバイスして頂いて下さい。
ピアノの練習は、時間ではなく、そういった過程を踏まえて、全体に流れる音楽性や骨組み、脳や心と身体全体を通して深く学ぶところに、「ピアノを学ぶ意義がある」と思います。
 
それから、ピアノの楽しみ方②でも書きましたが、「練習楽しいな!」と感じる気持ちが大切です。脳から沢山、「ドーパミン」が出るとピアノは脳にとても良い効果をもたらします。楽しく練習をしていく上では様々な工夫が必要です。
練習が苦手なお子様は、まずは、ピアノの練習に対して「余裕でクリアできるくらいの目標を定める」。これを意識して練習してほしいと思います。子どもの特徴として、できることは沢山やりたい。できないことはできるだけ避けたいという特徴があります。前頭葉が未熟な幼児期は我慢することが苦手です。この時期に、「ピアノの練習は辛い」と脳が認識してしまうと、良い効果は期待できません。幼児期のピアノの練習においては、「まだ練習したいな~」という感覚が続いていくことが理想的な練習量だと思います。
この気持ちの継続が大切です。例えば、三曲弾いて、練習がかなり辛いなら二曲に減らして取り組むといいと思います。これでは力がつくのが遅くなるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、この量を継続的にやっていくことで、この目標がクリアできた証に、「物足りなさ」が強くでてきたら次のステップにあがっている証です。そうしたら次の目標を決めて練習量をまた少し増やしていくといいかと思います。これはあくまで練習が苦手な方のやり方の一例です。練習してどんどん弾けるようになりたい! そう思ってらっしゃる場合は成長期に身体に負荷がかからない程度の練習なら「やりすぎ!」とはならないはずです。是非お子様が長時間ピアノを練習する際は部屋の明るさや、手首に負荷がかかりすぎていないかなど、「目」やいろんな身体の部位のダメージに気をつけてあげて下さいね! 音符は小さいので、暗い部屋で練習すると目が悪くなりますから。
手首に負荷がかかりすぎると、腱鞘炎になったり。それは、フォームを改善する必要があるときもあります。脱力などのトレーニングをもう一度見直してみて下さいね!
 
話は戻りますが、ピアノの練習は是非、「時間」ではなく、「目標」で練習に取り組んでみて下さいね~!
いつも心にピアノ・音楽を!!
次回もお楽しみに~!!

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楳寿 あかり

楳寿 あかり ー音楽教育家ー

記事テーマ

「音楽」を10倍楽しく学び続けるために♪

習い事ランキングに必ず上位になる「ピアノ」最近、「ピアノは脳に良い」「人気の習い事だからとりあえず」という理由で始められる方が増えてきましたが、数ヶ月すると、「塾に行って脳を鍛えます」「むいてなかった」「練習がきつい」等の理由で続かない方も。どうすれば、「音楽」を楽しく学び続けていけるのかをいろいろな観点から連載していきます。

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